僕はどこから 6話 感想|ガッツリと"第2章モード"に入る展開。
いつも冒頭にあった薫(中島裕翔)と智美(間宮祥太朗)の学生時代の回想がなくなり、
前回のあらすじへと差し替えられたのを見て、
「物語が"第2章"にいよいよ突入しようとしているのだな」という感じが伺えました。
出会いのきっかけ、当時の関係性…といった初期設定を大幅に排除した分、
二人の間にしかない、警察の持つ正義感や反社会勢力の仁義以上に揺るぎない
「友情」「絆」がより明確化されたような気がします。
会長(若林豪)の思惑、山田(高橋努)の企み、駿(岡崎体育)の気味悪さ、
井上(笠松将)の危うさなど、それぞれの人物の動きをチラつかせて
視聴者に興味を持たせる手法は初回の作りと似てはいるものの。
ここまでで、薫と智美が過ごした青春の日々というバックボーンが
十分に伝わる内容になっており、
また、警察に連行されてしまう危機を、連携プレイで乗り越えてみせた
熱い前回からの今回…という流れでもあるので、
今度こそ、水面下で動く強力な支配者の手によって
二人の友情が壊されてしまうのではないか?と、今後の行方にハラハラしてなりません。
実母は暴力を振るう実父から、兄妹を守る事が出来なかった。
そこで、血の繋がりは何の足しにもならないと思い知る。
誰にも頼らない。だから自分が強くならなければならない…という
智美の少年時代も印象的で。
そんな「はじめに力ありき」が必須の環境の下で過ごしてきた智美と、
人を疑う事をまるで知らないような、純粋で素直な心の持ち主である薫が、
千佳(上白石萌歌)の救出を通して、初めて正反対な二人が出会えた事が
改めて素敵だなぁとも思える話でもありました。
漢字の間違い探しゲームのくだりも、その事について話している最中に
学生の頃の二人の面影が現れていたように感じられて、中々好きです。