死にたい夜にかぎって 5話 感想|積み重ねた幸せの中にも、小さな綻びが…

 

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「お前は音楽の天才じゃない」

ああ…なんて直球で、なんて酷い事を言うんだ、浩史(賀来賢人)…と、

彼からアスカ(山本舞香)に放たれた言葉に、頭を抱えながら見てしまっていました。

 

たとえ大好きな彼女の作る曲が聞くに堪えない変な曲だったとしても、

自分に一番に聞かせたくて大きな声で起こしたりする姿が愛おしい気持ちが勝ってしまう訳で、

なぜ彼女ごと受け入れる事が出来なかったのだろう…という疑問もあった。けれど…

それと同時に、物語の最後に毎回語られる浩史のモノローグを思い出しもして。

何かあるたび自分の中のモヤっとした感情を押し込めて、

いくらプラス思考に考えたとしても、薄々と感じる理不尽さを我慢し続けているしわ寄せが

あの浩史の言動だったのかもしれない…とも納得させられてしまいます。

 

 

最後は遠くの吉野家へ行く事で、いつものように仲直り…と行きたかったのでしょうが、

月日が経ち、とうとう震災の日が来てしまいました。

初回で揺れを感じたアスカが「別れよう」と告げたのも、ここに繋がって来るのですね。

 

地震が来て、アスカの様子を心配するよりも、

落ちてくる唐揚げを必死に拾い上げる事を優先してしまう浩史の図…

彼と黒田(戸塚純貴)が話している所にフォーカスを当てている隅っこで、

音楽を聴いて微妙な反応を見せる部員達を映す遠目のカメラワーク…

 

この2つのシーンが、幸せや充実感を育んできたように見えて、少しずつ"綻び"が出始めている

アスカとの関係を表していると考えると、

最終回も含めて、もうその関係にピリオドを打つのだと覚悟した方が良いのかもしれません…。