絶対零度〜未然犯罪潜入捜査〜(2020) 11話(最終回) 感想|最後に出番もらえて良かったね、高杉くん。
どうせ、またやるだろうと思っていたけどさ…特別編。
また特別編かよ!なんて言わせないためなのか、
さらっと「AFTERSTORY」に名前変えちゃっていますがw でも、実質同じようなもんでしょ。
無理やりにでも物語は綺麗にまとめられていたのに、
来週で早速「まだ終わりませんよ〜」なんてやられたら清々しい余韻も残りませんって…。
最近の月9は、終わる終わる詐欺な作りにするのが好きみたいですね。
さて、「未然犯罪潜入捜査」シリーズの続編。
前作よりも"都合の良い設定"がかなり目立っていた印象でした。
私は視聴前の期待度に「上戸彩さんの出演がなくなった事で
「絶対零度」というブランドに引っ張られない、ミハンシステムを活かし、
より独自性を追求した刑事ドラマになる事を期待します。」と書いたように、
ミハンシステムの設定や過去についてガッツリ踏み込んでくれる事を期待していましたが。
結局、蓋を開けてみたら、アクションシーンやチーム内での危機的状況を描いて
視聴者への緊迫感を煽るためにそれが利用されたとしか思えず、
検知される基準は何なのかといった"仕組み"が全然掴めないままだった…
という感じで見終えてしまいました…。
前作にはいなかった生みの親・加賀美(柄本明)というキャラクターがいたのですから、
よくあるハッカーとしての立ち位置ではなく、時々、制作にあたっての裏話や
犯人を捕まえるための秘訣をポロっと皆にアドバイスしてくれるような
“物知りおじさん"的な立ち位置にした方が良かったと思うのです。
今回の小田切(本田翼)の件にしても、序盤で懲戒か依願退職か迫られていたのに、
最後になったらしれっと助けに来て、復帰した事に関して何も説明されず、
何事もなかったかのようにチームで鍋パしてわいわいエンド…なのも変ですよ。
一応犯罪者に情報漏洩してしまった身ですよ?そこ、お咎めなしなんですかね?
これは邪推ですが、看板枠である月9の視聴率を平均10%以上に再び戻そう!という
上層部の意思が先行して続編が作られてしまった作品だったのかな、と考えてます。
仮に第3(5)シーズンをやるとしたら、井沢(沢村一樹)の一線超える超える詐欺や
仲間内の誰かが犯罪者予備軍で不憫な目に遭う展開…
といった前作と似通った要素に頼る事なく、キャラクターからミハンシステムの検知基準まで
あらゆる設定をじっくり練り直してから作るべきです。
重たいダークな映像は好みではあるものの、篠田(高杉真宙)のサイコパスさも含めて
金城脚本味のある"既視感"ばかり漂っていたので、全体的にはのめり込めず…。
でも、唯一褒めるとすれば、今作も家入レオさんの主題歌がハマっていて、
流れるタイミングが的確で聞き惚れてしまった…という所ですかね。
ドラマのコンセプトに合う曲作りが上手いなぁと思えたのが、本作の収穫でした。
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