知らなくていいコト 9話 感想|野中のウザさが和らぐ時が来るとは…

 

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野中(重岡大毅)と福西(渕野右登)の二人のエピソードの対比が本当に面白くて。

最初は中の人的にイケメンで好青年のイメージだった野中が自爆する度

視聴者にツッコまれるほどゲスダメ男に見えて、

逆にポンコツのイメージだった福西がどんどん仕事で手柄をとっていく…というのが

まるで反比例の関係にあるようだな〜…なんて事を感想で書こうと思っていたら…

まさかのまさかに衝撃的な真相が出てきましたねぇ。

 

乃十阿(小林豊)は冤罪だろうな、とは予想していたし、

本作のタイトルにもあるように、ケイト(吉高由里子)と乃十阿の距離が縮まって終わりじゃなくて

最後にとんでもない物を盛り込んでくるのだろうとも思っていたので、

それらの点には特段驚かなかったものの。

でも、ある意味驚きはしましたよ。こっちでも子供が犯罪者になってしまう展開が来るのか!と。

まぁ、今期は医療ドラマ被りは勿論、無差別殺人事件&冤罪ネタ被りも多かったですから、

事件に子供を関わらせる内容がたまたま…というのも無理はないんですけども…。

にしても、某日曜ドラマのデジャブ感が凄い。

 

ケイトと腹違いの息子が3歳だった頃、庭で植物を栽培するのが趣味だった母親と一緒に

ハーブティーを作るのを手伝っていた。

詳しく言えば、水に草を入れるという行為。

これが良い事だと考えた息子は、当時の事件現場のポットでも同じようにしたが、

まさかその草が毒草「ハリヒメソウ」だとは気づかなかった。

父・乃十阿は奥さんの趣味を知っていたので、話を聞いた途端「俺がやった」と庇った。

ざっくりまとめるとこんな感じ。

 

そこで気になるのは、やっぱり「草を入れた子供は誰だったのか?」なんですよね。

野中だと年齢的に可能性は低いから、

考えられるとしたら尾高(柄本佑)しかいないってなる訳で。

次回予告でサラッと歓声をかっさらってましたが

「結婚しよう」もただのプロポーズではないんじゃないかなぁと。

初回でも、野中がケイトに唐突にプロポーズするシーンがあり、

それは結局、自身の秘密をばらされたくないから誤魔化そうという意図ではない事が

分かったものの、彼の場合は本当にその気持ちが働いていたのではないか?と

良からぬ方に想像してしまうんですよね。

でも、ケイトの「私が関わっていた」発言はよく分からないし…う〜ん…。

 

ともかく、役者さんの見せ場をじっくり作ろうという意志が

伝わってきたドラマである事は間違いなく。

それぞれのキャラクターの個性が際立っていたから

回を重ねるごとに面白く感じられてきたんだろうなぁと思ってます。

 

今回で言えば、乃十阿の真っ直ぐな目と、ケイトの狼狽える目をアップにする事で

二人の心持ちの違いが浮き彫りになっていた演出が良かったです。

最終回も、見守ります…。