モコミ〜彼女ちょっとヘンだけど〜 7話 感想|"縛り"からの解放。"不変"の崩壊の始まり。
反抗期になった俊祐(工藤阿須加)がまずやる事は…タバコ。
いや、中坊か(笑)むせる姿含めて、あまりにも発想が初々し過ぎて笑っちゃったわ!
そして、家族に悪口だらけのSNSを見られていると分かったら…
私だったら恥ずかしくて、もう一緒に暮らしているだけで気まずいかもw
でも、最終的に俊祐が戻ってきてくれたのは良いてしても、
「自分がいなくても萌子美が店を守ってくれているのが分かった」から改心した…
という解決方法になってしまっているのにはちょっとモヤる。
彼は両親が萌子美(小芝風花)ばかり構っていて、自分には見向きもしてくれないという
長年積み重なったストレスが爆発して家出をしたのだから、
(萌子美本人も「私とお兄ちゃんは違うかもしれないけど」とは言っていたけど)
何も言わずに、あたかも何事もなかったかのように普通を装いながら帰りを待つ対処法は
彼には適さないと思うんですよね。
俊祐みたいな承認欲求のあるタイプは、「どこ行ってたの?何してたの?」と質問攻めする
母の世話焼きっぷりくらいがちょうど心に響くかもしれない。
まぁ、これはもう置いておくとして…
萌子美は"普通の人"の洗礼を受けた感じですね。
子供の時に見えていたものが、大人になってから見えなくなってしまった…
みたいな段階に入ってきている。
毎日孤独な想いをして、物だけが友達だった萌子美が、
今では岸田(加藤清史郎)と、人間と仲良くなれた。
これは彼女にとって大きな進歩で、
一般的に見たら"成長の証"としてかなり嬉しくなる出来事なんですが…
やっぱり相棒のトミーの声が聞けなくなるのは寂しいもので。
岸田に出会って、花屋で働いていろんなお客さんと交流していなければ、
こんな事はなかったはず。
自分の気持ちを押し殺して、誰かになりきるために物から力を借りるのは
タブーなんでしょうね…。