知ってるワイフ 11話(最終回) 感想|どうせ…と思ってしまう自分がいるw
まぁ…まぁ…そうなんだろうけど。元サヤで終わるのが相応しいんだろうけど。
なんというか…どことなくむず痒さが残りますな(笑)
だって、澪(広瀬アリス)は「選択肢Bの世界にいる(た)澪」で、
「元春(大倉忠義)のダメ男っぷりを知らない澪」な訳でしょ?
彼と一緒にいる事に夢見ていた期間よりも、関係がギスギスしている期間の方が長くて、
その記憶がこびりついて夢に出てきた場合だったら
果たして元サヤを選択していたのだろうか?って話ですよ。
夢に出てきた男=元春な所に運命を勝手に感じているだけで、
どこに魅力があるのかも分からずじまいだし…。
“記憶がない"、都合良い設定ですよねぇw
元春の方も、沙也佳(瀧本美織)に対して同じ別れ方をしているから、
「結婚して、子供も生まれて、幸せな家庭になりました…ちゃんちゃん♪」みたいな終わり方は
はて、本当に幸せなままでいられるのかな?って疑って見てしまう自分もいて(笑)
そう考える理由として…アイロンがけ、自分でやらないっていうのがね。
「ありがとう」「ごめんね」を素直に言う事を心がけるようにしたのは
大きな変化だったとしても、
結婚してからしばらくは、お互いに優しく接してきた所は
タイムスリップしてもしなくても共通していたと思うんですよ。
問題は、仕事が忙しくなって、育児と両立しづらくなってから。
最終回ではそこは触れていなかったから、今度は上手くいきそうっていう実感が持てない。
自分がお迎えの当番のはずなのに、急な仕事が入ってきてLINEに返事もよこさないで…
仕事で頭がいっぱいいっぱいになっている中で同じ場面に出くわしたら、
言い訳もしないで対応出来るのかどうかという"段階"まで描いていたら
この夫婦2人に現実味が増したんじゃないですかねぇ。
それ書いても仕方なくない?って事でも、今思いついたので書き残しておくとすると…
本作は元春がタイムスリップをして"気づき"を得ていく物語なので、
あくまでも主人公の成長物語に重きを置く作りだったんでしょうけど。
「誰かと人生を生きていくとはどういう事なのか?」をテーマにするんだったら、
澪もタイムスリップをして、お互いもう出会わない選択をしたはずなのに
ある日同じ職場でばったり出会ってしまって、
最初は嫌だと思っていたけど、一緒に仕事をしていくうちに
「自分が気づかなかっただけで、本当はこんなに苦労していたんだな…」
「あの時ちょっと言い過ぎたかもな…」といった誤解が解けて、
良い所も悪い所も、本心も知った上で改めて相手に惹かれ始める…
みたいな話にしてもアリな気がしました。
久恵(片平なぎさ)が過去を知ってそうな描写は、結局何だったんでしょうね。
小池(生瀬勝久)と繋がりがある訳でもなかったし。
っていうか、小池がタイムスリップしてやり直した理由が結構重くて…
こっちをメインにしたドラマでも面白かったかもしれません(笑)
まぁ、元春は誰とも関わらない選択をしたのを、澪がついてきたんだし、
元春も元春でわざわざ顔見に銀行まで行ったんだし。
どうしても頭の中から離れないのであれば、
気の済むまで一緒にいたら良いんじゃないかという結論ですね。
中盤までは秀作になりそうな予感もしたんだけど…
最終的には惜しさが残る作品だったかなぁ。
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