病院の治しかた〜ドクター有原の挑戦〜 1話 感想|ちゃんとしたドラマで安心した。
人情で片付けない。やんわりとした結末じゃない。主人公の腕前が具体的に分かる。
ここ最近の「ドラマBiz」の作品は、お仕事ドラマの醍醐味だと思っている上の3つを
満たしてくれない物続きでリタイアも多かったのですが、
本作は久々にちゃんとした作品で安心した…
というのが、初回を見ての第一印象。
実話ベースなのが、やはり強いんでしょうね。
リスクを背負う事から逃げる保守的な役員と、"変化"よりも"安定"のままでいたいという
ぬるま湯に浸かる医者や看護師のいる病院に、
事情を深く知らない経営者・有原(小泉孝太郎)がやって来る。
初回はざっくり言えばこんな話。
確かに有原の「切り捨てる」行為は、彼の真意を理解していない者からしたら
冷酷で薄情者だ!と思われるのも仕方ないのかもしれません。
けれども、視聴者には、なぜその改革をしたのか、
改革をする事でなんのメリットが生まれるのか、
病院に携わる人々にどうしてもらいたいのか…が台詞や動きを通して伝わるから、
最後で叔父の健次郎(光石研)の解任を求めたのだって
「思いやりがない」じゃなくて「ちゃんと考えてやっているんだ」という信頼を
主人公に寄せる事が出来ました。
経営では最初にやりがちな人員削減ではなく、医療器具や文房具のコストから…
という目の付け所が面白かったですし、
何より、スナイプおじさんではない誠実な小泉孝太郎さんと
善人な高嶋政伸さんが見られるのは新鮮。
また、この手のドラマの銀行サイドに悪人ばかりではないというのも珍しい。
(会食での陰謀シーンは、日曜劇場の池井戸作品らしかったけど(笑))
患者に向き合う医療パートの方はベタな感じはするので、
次回以降も「病院を舞台とした再建ドラマ」として、本作を見てみたいです。
という訳で…久しぶりに視聴継続決定!
(ちなみに、月曜日は0時からあるバラエティ番組を見る都合で、
月9と月10の感想をどちらに絞ろうか…の件に関しては、まだ保留で。)