ナンバMG5 6話 感想|夕日をバックに兄弟が心で語る
ケンカで勝っても人生が変わる訳ではないと考えている剛(間宮祥太朗)と、
将来の事は放置して、ケンカの日々や仲間とのつるみで現実逃避しがちな
魔苦須の面々の出会いねぇ…。
何だか現実味が帯びてきましたね。
前回でも陣内(柳俊太郎)が、猛(満島真之介)が1年経って丸くなってしまった事に
言及していたシーンもあったから余計に…。
ヤンキーになるきっかけは牧野(鈴木ゆうか)だけにとどまらず、
どの人も居場所がない寂しさを埋める所から始まって、
剛に関しては、元々家族からの愛情をもらって
ヤンキーに育ったレアケースではあるんだけれども、
いかなる理由であっても「自分はこのままで良いのか?」という壁にはいずれぶち当たる。
ケンカで天下をとる事が、必ずしも楽しい学生生活を送る事とは同義とは限らない、
剛の葛藤や切なさを痛感するお話でした。
猛も今回の件で大体察したでしょうね。
何か迷いがあるんだろうなっていうのが分かりやすい、
ちょっと狼狽えながら答える剛に対して深く問いただしはせず、
苦い笑みを浮かべて、あくまでも弟の気持ちを尊重する所が"兄貴"っぽいなぁと。
そして、兄が気づいているのも剛は知っているけれども、それ以上は何も言わない。
弟がついた嘘には、明るめな嘘で返す。
両者とも「家族で幸せな関係を保ちたい」思いやりから来ているのは共通していても、
相手の心の内を察してからは、どう踏み込んで行けば良いのかは分からない…。
若さ故の青臭さというのか、自分なりの男の意地というのか、
夕焼けと、昭和の学園モノらしい雰囲気が漂う土手の景色なのも相まって、
2人の情に熱い兄弟愛エピソードにも魅せられました。
後半はいつものドタバタエピソードにはなってしまったものの、
前半は男同士の恋バナやラブレターに…個人的に見てみたかった"青春あるある"も
今までよりも多めに見られたのは嬉しかったです。
今回で少し地盤を固めた所で、次回からはまた興味深い話になりそうですね。
まさか吟子(原菜乃華)があんな形で関わってくるとは思わず…そう来たか!と(笑)
若干「世にも奇妙な物語」ちっくですよねぇw