未来への10カウント 3話 感想|リング上でカウンセリング

 

 

桐沢(木村拓哉)を中心に描いてきたこれまでの話とは打って変わって、

今回からは生徒の悩みを1人ずつ取り上げる話に…といった所でしょうか。

でも、文字通り、毎回誰か1人にフォーカスを当てていく構成となると

「今後そうなっていくのね」などと先の展開が読めてしまいがちになるので、

パターン化しないように、桐沢の変化もさり気なく盛り込んだ。

それが結果的に、一工夫された内容に仕上がっていた気がします。

 

前回で心配だった教師パートも、今回ではあかり(山田杏奈)のいつもと違った様子に

桐沢が違和感を持ち始める"導入部分"として、スムーズに消化出来ています。

そして、「挫折から再び希望を見出す主人公」「落ちこぼれのボクシング部の立て直し」

「東大かボクシングを続けるか」そしてこの「非常勤講師としても活躍する主人公」と、

回を重ねるごとに描くべき要素が増えていくと、

ほとんどの作品が陥ってしまうのが「"情報過多"による軸のブレ」なのですが、

本作の場合は不思議と整理整頓されていて見やすいんですよねぇ。

それは、何を魅せて何をアクセント代わりにするか…の引き算が緻密にされた脚本のお陰も

あると思うんですが、役者さん方の丁寧な演技にもあると思っていて。

台本で書かれた台詞だけでは伝わりづらい、今時の学生ならではの繊細さや感情の機微を

演技を通して表現されているから、むしろ説得力を感じたのかもしれません。

 

あとは「そう来たか!」と思えたのは、リング上で不幸自慢対決をするシーン。

フィクションの世界でしか成立し得ない、なんじゃこりゃ…なシーンではあるんですが(笑)

ここ最近はドラマでもある程度の"制限"は多く、コンプライアンスで溢れた世の中で

あえて思いっきり殴らせる…というのもかえって斬新さがあって面白かったですし、

主人公の過去を変に引っ張り続けて、物語の中盤辺りで本題の話の流れを止めてまでして

描く手法をとらなかったのは、個人的には潔くて好感が持てました。

賛否分かれるかもしれませんが、良い意味であっさりと告白させた事で

挫折話をお涙頂戴に見せなかったのも…

むしろ、笑えて励まされる作りになっていたのも、このご時世らしくて良かったと思います。

 

あかりがボクシングの面白さに気づき始めてからの、

彼女の好奇心や熱心さに拍車をかけるような主題歌のタイミングも秀逸でした。

今の所は、本作に信頼を寄せながら見る事が出来ています。

ただ、強いて言うなら、今回は終始「非常勤講師が生徒のプライベートな悩みに介入する」のが

タブーである事が物語の核として描かれてきたので、

あのままでは懲りなそうな今宮(袴田吉彦)が学校の校長にバラして問題沙汰にする…という

展開でも盛り込まないと、それを"あえて"破ったという意味が薄れると思うんですが。

まぁ…あえてそうしなかった事で、今後大きなフラグになるのかもしれませんね。

 

そして、またちょっとした不安も生まれて…

最後の折原(満島ひかり)の桐沢への接近の仕方と言い、次回予告の内容と言い、

徐々に恋愛も絡んできそうな予感はするんですよね。

恋愛要素が吉と出るのか凶と出るのか…

あんまりガッツリ絡んでくると本作の良さを壊しかねない気がするので、

教師パートのように、柔らかに描写してくれる事を期待します。

 

 

 

 

↓前回の感想はこちら↓

 

 

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