知ってるワイフ 9話 感想|ちょっと雑になってきてる?
元春(大倉忠義)と澪(広瀬アリス)を元サヤエンドにさせるための、
最終章に向けての前準備…って感じの内容ですね。
でもな〜、準備が整う"まで"がちょっと雑じゃありません?
付き合って別れる前に親友を好きになってキスをして、
「あなたと一緒にいてもなんか違うの」っていう抽象的で自分勝手な理由でフラれる
津山(松下洸平)は凄く不憫ですけど、
個人的には、沙也佳(瀧本美織)の扱いもなんかあっけなさ過ぎて可哀想。
え…元妻の出番、上原(小関裕太)と少し会話しただけで終わり!?
「お嬢様」「女神」として扱われてきたのが許せなくなるほど
音楽に情熱を注いでいた想いを語るシーンはなし?
本当の自分を見てくれないのが嫌だというしっかりした理由で離婚したのに、
社内で恋愛が繰り広げられるのと同じくらいの、脇役に近い状態にされちゃうの?…などと、
急な立場の変わりように少々驚いてしまいました。
相次ぐ社内恋愛の方もなぁ…
多分、篠原(末澤誠也)の恋愛に関しては、新人くんだから、
最初からちまちまとでも展開していれば応援する気にもなったんでしょうけど、
前回からいきなり盛り込んできてますからね。
それがモヤッとしているんですよ。時間稼ぎをしているみたいで。
じゃあ…「知ってるシノハラ」で描けば良くない?と思えてしまう。
西(マギー)の方も、谷(猫背椿)が保護者になりすまして
娘と会話させてあげようとしている限り、新手の不審者っぽくて怖いんですよ。
そして、木田(森田甘路)があまりにも単細胞過ぎる件!
元春とは昔からの友達で、店での話に付き合ったり、
手料理を振舞って慰めたりするほどの仲なのに、
なんでそんなに自分の思い込みだけで動く人になっちゃった?
とりあえず話を聞け!落ち着け!!(笑)
“大切な人も親友も失って、絶望的な状態になる元春"を作り上げるためとは言え。
登場人物の性格を、今回の内容向けに変更するっていうのは…
「気づきと後悔の物語」では一番見たくなかったかも…ですね。
中間くらいまでは「夫婦とは?」について考えさせられる作品だったんですけど、
ここ最近は、元春と澪をゴールへ導かせるために
2人きりのシーンを増やしたり、両者の恋人の出番が途中からなくなったりと、
展開に都合の良さが目立つ気がするんですよねぇ。
一応好意的に見ているんだけどな。所々粗いんだなぁ。
終盤で元春が澪に自分達の関係性を告げるくだりだって、
「俺たちは結婚してました。澪は俺の妻でした。」だけじゃ…え?ってなるでしょ。
今の澪じゃ、元春の良い所しか見えてなさそうですし。
「結婚していたけど、妻になった澪は自分がモンスターにしてしまったので、
タイムスリップして学校のマドンナと結婚してやり直しました」まで言って、
なぜモンスターにさせてしまったのかを正直に告白させる形で
元春がとことんダメ人間なのを知った上で。
それでも好きだからこの人と一緒にいたい!と思った場合は、
じゃあ再びそうならないためにはどうしていけば良いのかを2人で考えて…っていうのが、
本作が提示している「夫婦とは?」を描くのに相応しい流れだと考えているんですが、
人間的に良い部分も悪い部分も、ちゃんと見せてくれるかなぁ。
私の唯一の興味は、久恵(片平なぎさ)と良治(生瀬勝久)の関係性ですね。
2人が会った時以来、特に進展はなかったので
何かある訳でもなかったのかな〜と思ってましたが…やっぱり、何かありそうです。
「また戻るんですか?」「いや、俺はもう戻りません。」
これ… に予想した、良治=元春、久恵=澪の線で合っているのかも…!?