アライブ がん専門医のカルテ 10話 感想|本当は気づいて欲しい想い

 

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そんな流れになるんだな〜…と思わされた回。

最終章!ついにクライマックス突入!黒幕は誰だ!なんて

緊迫感を煽るドラマをいくつも見てきたからか

(勿論、それもそれで結末を見たい気持ちにさせる良さがありますが)、

最終回前なのに、あくまでも人々の繋がりの温かさを淡々と描く姿勢を貫く所に驚かされました。

ここに来て、ドラマチックに誰かが倒れて衝撃のラスト…とか、

心(松下奈緒)達の行く手を阻むライバルの登場とか付け加えて物語を派手にしない所に、

本作の誠実さが見て取れます。

 

今回の結城(清原翔)の母のステレオタイプな性格、

弟と比べられるという設定はドラマではありがち。

しかし、それらの要素を「結城回」と銘打ってもっと強調して描けば、いかに過酷な環境にいて、

どれだけ苦労して医者の夢を叶えたのか…なんていう彼の生い立ちに感情移入させる形で

お涙頂戴的な話になりかねないものを。

群像劇の作りにせず、メインのエピソードである佐伯兄弟の話にさり気なく絡ませて

“影響を受ける姿""心情変化"を描き、最終的には本作らしい

「気づいていないだけで、実は自分の事のように相手を想っている」という

優しさに満ちたオチにまとめてみせたのが上手いな、と思わされました。

 

薫(木村佳乃)のがん再発の件は予想通りだったので、

特段意外に思う事はなかったのですが、それでも「ああ…ついに再発してしまったのか…」

というショックを一緒に味わう心地でした。

ドキドキでもないし、ハラハラでもないし…何だか胸がキュッと締め付けられるような感じ。

前回の民代(高畑淳子)のエピソードがこのラストに活きてくるんですね。

5年の生存率の期限が過ぎた今。

自分は、目の前にいる友達はもう大丈夫なはずだったのに…って。

 

私の命を救って欲しいでも、担当医になって欲しいでもなく、

「一緒に闘って欲しい」という台詞も印象的。

2人には、いや、みなと病院に勤める医者達には命と向き合う覚悟がある。

 

次回、2人の絆が途絶えない結末である事を願います…。