10の秘密 4話 感想|誠実と言っている時点で救いようがない。
頑なに秘密を守りきれる人間と、誠実でいたいがために秘密を明かしてしまう人間とは
どちらの罪が重いのか。
…え?まさか、自分の事を誠実な人だと思ってるんです?
たかが10万のお金を手にいれるために不正なやり取りをしたり、
宇都宮(渡部篤郎)を勝手に誘拐犯だと思い込んで恐喝行為をしたり、
そもそも隠し通せるつもりでいた嘘は、娘にバレてから初めて白状したっていうのに…
どこらへんが?どこらへんが誠実なんですか??
いくら向井理さんが清純な顔立ちだったとしても、
これだけ普通の人ならやらないであろう行為を重ねてしまっては好解釈も出来ませんねぇ。
外でクビになった事と10年前の火災事故を話してしまう件も、
瞳(山田杏奈)が秘密を知った点では重要なシーンなのかもしれませんが、
今その場で、そのタイミングで言うか?という所が気になってしまって
気持ちが盛り上がらず。
迂闊で鈍臭い主人公は「テセウスの船」でも同じなんですけども…
面白さが全然違うのはなぜなんでしょう。
あちらの主人公は積極的に行動をとる事でハラハラさせられる部分もあって、
そこから出てくる衝撃的な展開に圧倒されて、
「果たして家族は再生出来るのか?」「真犯人は誰か?」という他の見所もある。
けれども、こちらの方は「登場人物が抱えている秘密」をメインにして
ミステリーの作りに見せている割には、
その場その場で起こる出来事にただ主人公が右往左往する
みっともない姿が描かれ続けるだけ…という印象が強いからなのでしょうか。
とりあえず、「隠しきれない秘密が、一番罪深い」とか
カッコつけてないで、早く他の6の秘密もぶちまけてしまえば良いのに…と思います。
瞳には言えない…あっバレてしまう…こんな感じで、最終回まできっと
家族内のゴタゴタで話が引っ張られるのかもしれませんね。
正直、今回で一気に「どうでも良い」の方向に傾いてしまいました。
うーん…どんどん惹きつけられなくなっていく…(滝汗)