彼女はキレイだった 1話 感想|まず髪の毛縛る所から始めよう?

 

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うーん…前々からこの手のドラマを見ると思うんですけど、

なんで容姿にコンプレックスを抱えている「冴えない系女子」を

かわいいorキレイ系の女優さんに演じさせてしまうんでしょうね。

顔が整っている時点でまず現実味が持てなくて、話に引き込まれないんですよ。

主人公の"劣等感"を強調するために、親友役に脚の長くてモデル体型な佐久間由衣さんを

キャスティングしたって事なんでしょうが…それにしても無理がある。

 

諸々の設定に関しても、チリチリ頭が嫌なのに頑なにヘアゴムで縛ろうとしないとか、

面接時に口紅塗ってあげるほど親身に接してくれてる親友がなぜか髪の毛には触れないとか、

顔を見たら「可愛らしい顔してんのにもったいないよお姉ちゃん」って言いそうなものを

極端にハズレ扱いするクズ客とか、

父の遺伝子が出てきて急に髪の毛がチリチリになったとか、ツッコミどころが満載過ぎて。

その上、特に真新しい要素もないのにもかかわらず、

再会までの流れに尺をたっぷり使った所に冗長感を覚えていたので、

せめて新しい職場で出会ってからが面白くなれば…と僅かに期待してみたんですが、

“ドラマ"で描かれるファッション業界らしく、ハラスメントな描写が盛りだくさんなのにも

うんざりしてしまいました。

 

宗介(中島健人)は「毒舌」「ドS」キャラとの事ですが、

あれはただ感じ悪いだけなんですよね。

副編集長まで出世した人が、新人がポンコツで好きな人と同じ名前なのが嫌だから

「総務部」呼びって…なんか子供じみてませんでしょうか。

首にぶら下げている社員証をグイッと持ち上げるのは最早パワハラですし。

編集部のみんなもみんなで、ファッションの知識もまともに教えてやらない、

撮影現場での手順も仕事のコツもまるで彼女が既に知っていて当たり前みたいに接して、

元々はテキパキとこなせる方なのに「出来ない子」風に主人公が描かれるのは胸が痛い…。

「ボス恋」もそうでしたが、ファッション業界って新人を見下す人ばっかりで、

常にマウント取り続けてギスギスした環境なんですかねぇ。

 

そして、視聴前に予感していた「火10っぽさ」も見事に的中…。

関テレ制作だからか、全体的な世界観や演出は火10枠よりは落ち着いているものの、

無駄にドギマギさせる壁ドン演出とか、気になる人と2人っきりのエレベーターが停止とか、

胸キュンさせる要素があまりにもベタで、そういうシーンが来るたびに私の心は冷めますね…(汗)

 

トンデモ設定でも、思いっきりボケに全振りするか、

コメディテイストにするかの二択だったらまだ受け入れられたんでしょうけど、

次回以降もこんな感じだと視聴は厳しいかもしれません。

こちらも全然期待していませんが、

来週から始まる「プロミス・シンデレラ」と合わせて判断してみます。

 

…あれだけ酷い扱いを受けるくらいだったら、チリチリ頭はそのままにして、

帰宅してから職場で嫌がらせしてきた人達に毒舌吐きまくったり、

妄想の世界でキックをかましたりする痛快スカッとコメディとして見たかったかなぁ。

せっかくの小芝風花さんなのになぁ…。