その女、ジルバ 1話 感想|これは拾い物かもしれない♪
土曜日に放送されるドラマがまだどれも始まっていなかったので、
とりあえず初回をチェックしてみるかな〜…という軽い気持ちで視聴。
これは結構好みな作品かもしれませんね。
新(池脇千鶴)が置かれている辛い状況を
所謂"泣かせ系"にならないさじ加減でテンポよく描いていって、
BAR「オールド ジャック&ローズ」に入ってからは
“幸せを実感する姿"を存分に映す構成になっていた所に、
本作は何を重視した物語なのか…というテーマ性が感じられましたし。
また、水商売を取り扱った話だと、先輩によるいびりとか陰湿な嫌がらせとか
女同士のドロドロしたイメージがあるのですが、そういった描写もなく。
ただひたすら可愛がってくれる3人のベテランの様子を見て、
今後もほっこりした気持ちで見終える事が出来そうだな〜…と、期待が持てた初回でした。
「こんな自分を変えたい」「変わりたい」でもなく、
「自分を嫌いになりたくない」という新の台詞も印象に残っていて、
BARで働き始めてからまさにそれを体現されている池脇千鶴さんの佇まいの対比も凄い。
池脇さんの若い頃は知らず、「ごめん、愛してる」でお見かけしたくらいなのですが、
童顔っぽい顔立ちなので
多分昔からあまり変わらないんだろうなぁ…というのは何となく分かります。
童顔だから"デパートのアパレル販売から物流倉庫に左遷された40歳のベテラン社員"
感を滲ませるのに、きっと演技にも一苦労されたでしょうけれど。
童顔だから、化けた時のギャップが大きく感じられるという良さもある。
序盤はシワとクマの顔でぐったりしている印象だった分、
ドレスを着ておめかししてもらった時の表情はぱあっと光り輝いていて…
働き始めた段階であんなにも若々しく見えるんだから、
この先どう変わっていくのかと見守りたくなってしまいました。
人生何もかも上手くいかなかった主人公が新たな場所で新たな人々と出会い、
“自分を肯定してくれる"繋がりの温かさに触れながら
自信と勇気を持つようになるまでの物語である所、
そして、軽やかなタッチのピアノ調の劇伴、着替えのシーンで使われたコミカルなSEからして、
何となく「凪のお暇」らしさも感じさせますね。あの作品は大好きでした。
主人公を応援したい気持ちに駆られて、活力をもらって…
本作もそんな"好き"の詰まった作品になると良いな。