ノースライト 前編 感想|映画のような上質ミステリー
建築士になっても、真実を探し続ける事からは逃れられない西島さん(笑)
発言にやたらと鳥の名前が出てくるから、いつ「百舌」というワードが出てくるのか
ちょっと期待しておりました。
…昔の事でも、憧れのまみさんを奥さんに出来たようで良かったですw ←分かる人には分かる
さて、西島さん関連の話はもう終わりにして。
中々上質なミステリーでしたねぇ…
物悲しげな雰囲気を帯びたピアノの劇伴に、ロケーションとキャストの豪華さに、
“何かがおかしい"違和感が積み重なっていく謎の描写に、
「ただ霞のように、だがはっきりと、あのノースライトだけが見えていた」
という詩的な台詞の締め方に。
映画館で味わいたくなるような世界観でした。
最初はいくつかの過去作品を思い浮かべながら
青瀬(西島秀俊)の設定にツッコんでいたもんですが、
それも忘れて、いつの間にか引き込まれてしまったなぁ。
岡嶋(北村一輝)が言っていた「大切な時期」というのは
恐らく自身の病気の事を指す訳で。
吉野(伊藤淳史)が連れてきた"背の高い女性"は青瀬の元妻・ゆかり(宮沢りえ)で…
彼が青瀬に依頼するように促したのもゆかりなのでしょう。
その他にも、娘の意味深な行動に、「タウト」「トウタ」に、議員との癒着疑惑に
とにかく謎だらけ。
「鳥」を伏線にして、ここに絡めてくるのかどうか?
来週の1時間弱で描き切れるのか少し不安ですが、
基本的に良い作品が多いNHKドラマなので期待してみたいです。
それにしても…西島さんはこの手のシリアス作品が本当に似合いますよねぇ。
西島さん×NHKと言えば、一昨年に放送された「満願」。
あの時も一歩ずつ道を踏み外していくスリル感を演技や表情で魅せていて、
ぞわっとさせられたっけかな。
モノローグも、今起こった出来事や心境を淡々と語っているだけなのに
重みと"含み"があるように感じられます。
キュートで癒される西島さんも好きですけど、
やっぱりシリアス系の役を演じさせたら様になりますね。