僕はどこから 10話 感想|私を、私として見ていてくれる人
まさか、駿(岡崎体育)に泣かされるとは思ってもみなかったなぁ…。
薫(中島裕翔)と駿はある意味似た者同士で、
薫がお母様に育てられてきて、自分を勇気付けさせてくれる
智美(間宮祥太朗)の存在がいたように、
駿は園長からたくさんの愛を受け取ってきて、一人ぼっちだった自分の唯一の心の拠り所となる
山田(高橋努)の存在がいたんですよね。
境遇は通ずるものがあったし、連携プレイや射撃で鍛えるなどしてそれぞれの形で
「何もなかった自分」が「力ありきの社会」に適応しようとしていたはずなのに…
どこで間違えてしまったのか、運命というのはやはり残酷で、
お互いの想いがすれ違ったまま別れを告げる事になってしまった駿と山田の関係性が
何とも切ない気持ちにさせられました。
けれども、前半で、周りからしたらちょっと痛々しいほどの
強烈な山田への愛を訴え続ける駿の姿が描かれてきた分、
終盤では、失いかけようとしている目の前の命にすぐさま駆け寄り泣き叫ぶ山田を見て、
ああ、この人もまた受け取った愛をどうしたら良いのか分からなかった不器用な人で、
ちゃんと想いは伝わっていたのだな…という、ほんの少しの"救い"が感じられたのは良かったです。
種明かしばかりであまりにも話が進まなかった前回の反動か、
今回の銃撃戦はまるで海外ドラマを見ているようで、終始ハラハラさせられっぱなしでした。
今までの役でも銃を何度か扱った経験があるのだろうと思わせられる
間宮祥太朗さんの華麗な銃さばき。荒い呼吸。余裕を醸し出してみせる表情。
黒シャツでビシッと決めた服装も含めて、ちょっと惚れかけました(笑)
ドンキのくだりもそうでしたが、「お前、間宮祥太朗に似てるって言われない?」なんていう
時々差し込まれる遊び心も結構好きです。
さて、本日(苦笑)最終回。
権堂(音尾琢真)の行動の真意は何なのか?千佳(上白石萌歌)はどうなるのか?
玲(笠松将)はどこに行方をくらませたのか?
そして、"薫と智美の二人で"無事に元の生活に戻れるのか?
などなど、気になる部分はいくつかありますが、
本作に身を委ねて、最後まで楽しみたいと思います。