ミス・ジコチョー〜天才・天ノ教授の調査ファイル〜 7話 感想|"好き"と"労働"の線引き
久しぶり…というか、今までの中で一番身近な題材を取り上げた回だったと思います。
プログラミングのミスがきっかけによるネットバンキングのエラー。
いつかは現実でも起こる可能性は秘めている、というのも考えさせられてしまいますが。
知人も同じ職で、本作のエピソードとは違うものの
以前に「記号を1文字間違えただけで大きな間違いを引き起こす」と言っていた事を
思い出した点でも、今回の事故は社会問題として興味深く見られました。
「好きだから」仕事を夢中で続けられる…というのは長所なのかもしれませんが、
そんな人ほど休む行為を軽く見ている人が、高坂のようにわんさかいるのもまた事実。
9時過ぎ出社5時退社でホワイト企業に捉えられる。
しかし「働き方改革」が導入されつつある現代だからこそ、社員一人一人で
互いにフィードバックし合う環境も、また高坂や十川(木下ほうか)のような人を
生み出さないためにも必要なんだよ…と教えてくれる話でした。
十川の件はスカッと…じゃなくてグサッとジャパン。
時代に取り残され、それでも信頼されるプレッシャーに苛まれる気持ちも確かに分かるし、
同じ世代なら共感出来る部分も増えてくるのでしょうが…
真奈子(松雪泰子)が言っていた通り、
だからって人に罪を被せて良い理由にはなりませんよね。
高坂の実態を知ってからは何も言い返せなくなってしまった小ささは、
気の毒だけど、後で恥ずかしくなったんじゃないの?と思ったり。
「偽ベテラン」。かなり真理を突いた言葉で妙に刺さる!
松雪泰子さんの朝日に見とれる姿&寝姿の美しさと、
「半分、青い。」以来の滝藤賢一さんとの共演で、その点でも充実してました。
意外にも爽やか系イケメンキャラでやって来たから、ビックリしたけども(笑)
パーマ度が増してるのは…気のせい?