未来への10カウント 4話 感想|学校生活に恋愛は付き物だよね〜
前回でも不幸自慢対決というトンデモ展開があったように、
徐々にコメディタッチの方向性にシフトしてきている感じがしますね。
まさか…あのシーンを本当にやるとは(笑)
今回は、西山(吉柳咲良)を取り巻く伊庭(高橋海人)と玉乃井(坂東龍汰)の恋愛話と、
三角関係に盛り上がる折原(満島ひかり)たちの浮かれっぷりがメインで描かれました。
正直、恋愛ムードにした事で、ボクシング部ならではの泥臭さが減って
物足りなさはあったし、桐沢(木村拓哉)と折原の匂わせ描写も含めて、
物語に無理やり恋愛要素をねじ込まなくても良いのに…という気持ちは変わらないんですが。
学生の恋は学校を舞台にしたドラマなら定番なので、
そちらに関しては、たまにはこんな回があってもアリかも?と思えるまでになりました。
これまでとは違い、桐沢の主人公らしい存在感を最大限に控えめにして
ひたすら生徒を見守る監督役に徹しさせた事で、伊庭の心情変化にスポットが当たり、
彼が目標に向かって懸命に励む姿や、
ボクシング部での活動にピリオドをつけ、東大受験への専念を決心する姿に
説得力や納得感が強く残る話に仕上がっていたのが良かったです。
そして、今回でようやくお披露目の試合シーンを存分に見せてくれた所も満足。
まぁ…私がボクシングのルールをよく知らないっていうのもあるんですが(笑)
カットせずに見せてくれたお陰で、未経験者の折原と同じように
「これは良い線行ってるんじゃないか?」と微かに期待させる
ドキドキ感を終始味わう事が出来たし。
長い尺を使って奮闘する様子が描かれたからこそ、試合も告白も終えてから
「終わった。やっと終わった。この気持ち抑えておくの、辛かったんですよ。長かった。」
と放った本音も、憑き物が取れたみたいな爽やかな表情をした伊庭のカットも、
まさしく"青春"を謳歌している生々しさが伝わる、心に響くものになった気がします。
ただ、少し引っかかった部分も1つ。
校長(内田有紀)と教頭(生瀬勝久)…何だかキャラ変しているような?
前回まではボクシング部の存在を気にいらず、潰そうとする立場でいたはずが、
今回では第一試合から観戦しに会場へ足を運んだり、掛け声をしたりするなど
ボクシング部を好意的に見ているともとれる描かれ方になっていたのには
ちょっと「ん?」とは思わされました。
(個人的には、新聞部から取材を受けていたシーンの時、
わざわざボクシング部に注目を浴びせる発言をする事で
負けた時に大っ恥をかかせて、叩いて辞めさせる口実にでもするつもりなんじゃないかと
裏読みしていたくらいなので…)
これも恐らく、次回で登場する西条(村上虹郎)やインターハイへのリベンジなど
重点的に描きたい要素が他に出来たから、
尺の都合で、校長との確執パートはあっさり済ませざるを得なかったんでしょうけども。
せめて、足を運ぶにしても、ボクシング部の弱小ぶりを
この目で見てみようという軽い気持ちで行って、
負けはしたけれども、伊庭の粘り強さとひたむきさにやられて心を入れ替える…
といった変化がさり気なく盛り込まれていたら、この違和感もなくなっていたのかもしれません。
で、不明のまま終わったインターハイの結果は…
「インターハイへのリベンジ」と先に書いてしまった通り、
伊庭に続いて、どこも惨敗になって帰ってくるというのが王道の流れでしょうね。
いや…もしかしたら、伊庭のあの告白で学校ごと出場停止処分になったとも考えられますが、
前回の顛末も結局ボクシング部内で完結したままだとなると、その線はないかな?(苦笑)
とりあえず、転校生として登場するらしい西条が加わる事で
物語にどんな風を巻き込むのか、そこら辺に期待してみたいと思います。