正直不動産 1話 感想|正直者が利益を得る?

 

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不動産を扱ったドラマと言えば、やっぱり「家売るオンナ」を思い浮かべてしまう訳で、

そのドラマとどう差別化するのかにも注目しながら見ていましたが…

なるほど、バラエティ感を抑えた代わりに雑学要素をプラスした、

いわゆる堅実な作りになっているんですね。

 

某主人公のイメージにつられてか、もっとコミカルなのを想像していたけれども、

最後まで見終えたら、"1つの作品"としてはちゃんと面白い。

何と言うか…個人的には、見ていて良い気持ちになれました。

その"良い気持ち"の理由をもう少し詳細に書くとするなら、

永瀬(山下智久)がズバズバ言って「スカッとした」というよりかは、

永瀬が正直に話した事で依頼主も本気で将来に向き合おうとし、

双方のプロフェッショナルが認められ、

最終的に分かち合う姿に「ほっこりした」と言った方が近いですかね。

民放ドラマだったら人情味を強めて、泣かせにかかる演出があるかもしれませんが、

NHKかつ、以前 漫画の実写化を成功させた経験のある根本ノンジさん脚本だからか

そこのさじ加減も良くて。

コメディではないものの、タメになりつつ、契約から多種多様な仕事観や人となりを

覗き見する点で手堅く楽しめる作品になりそうです。

 

個性的な主人公を演じる山下智久さんの演技に関しては、

泉里香さん、倉科カナさん、そして別ベクトルで長谷川忍さんと

脇を固める役者さんが強いので、正直言うとまだまだ初々しさはありますが。

でも、本音がだだ漏れてしまう時に、どことなく侍っぽい声色になるのが

絶妙な味を醸し出していて、やみつきになってしまう自分もいます(笑)

オーナーに正論をぶつけてからの劇伴のタイミングも、

この時期にぴったりの新たなヒーロー像を感じさせて、頼もしく映りました。

今回の描写を見る限りは"新人"とも例えられる訳で、

これから"正直"を自分のものにし、本当の意味でのNo.1セールスマンになるまでの

成長物語を見届ける話でもあるんでしょうね。

 

主人公が嘘をつけなくなる体になったきっかけを重点的に描いた初回。

初期設定がなくなった次回から、徐々にアクセルを飛ばしてくれる事を期待しております!

 

 

 

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