ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜 6話 感想|制服という鎧をまとった警察官たち
振り幅エッグいなぁ…………。
いや、次回予告の時点で「2人の関係に亀裂が走る」とはうたっていたから、
川合(永野芽郁)と藤(戸田恵梨香)のコンビが最強だという風潮、
思いっきり笑えるメンタルヘルス教育の後に
大きな反動がのしかかって来るだろうとは覚悟していたんですが、
想像以上に衝撃的でしたね…あのシーンは。
取り扱っている事件に刑事ドラマみたいな派手さはないけれど、
私達が実際に生活していく中で起こりうるものばかりで、
それも視聴者目線に立って寄り添う描き方になっているから
自然と自分事のように見てしまう魅力があるんですよね。本作のお仕事パートって。
「チャイルドシートを付けなかったらどうなるのか」
今回は特に、それが教訓として頭に痛く焼きつき、
疑似体験出来た作りに仕上がっていたと思います。
川合が女性に怒りをぶつけたくなる気持ちも分かるし…
私でも「何も知らないで!」って同じ態度をとっていたかもしれない。
でも、当事者を増やさないために生活の安全を守るのが警察官の仕事。
トラウマになるほどの事故現場を何度も見てきては
任務を果たしてきた警察官には、頭が下がります…。
そして、原作では既に話題になっていた今回の話を
実写化を通してストレートに届けてくださった本作のチームにも、頭が下がります……。
指導する立場として強くあろうとする藤が、初めて泣く姿を見せたのも印象的でした。
外で仕事する時に着ている紺色のベストは、あのシーンでは着ておらず。
「制服を着ている時は警察の面構えでいろ」は自分にかけるおまじないでもあったし、
ベストは自分を奮い立たせるための鎧にもなっていたんですね。
鎧をまとっていると言えば、制服を呪った宮原(駿河太郎)や、
怒りを露わにした伊賀崎(ムロツヨシ)もそう。
川合のひよっこな部分を"警察官だって一人の人間"という視点でずっと描いてきたからこそ、
上司達も、理不尽な想い、やるせない気持ち…消化しきれない経験を積み重ねてきて、
たまに嘆いては「警察官だから」と気を引き締める形で
弱音や本音を押し殺し続けてきたんだろうという心情が垣間見えた内容でもありました。
そういう意味では、私達はプリキュアではないとは言っていたけれど、
制服をまとって気合を入れる点においては、
変身してコスチュームをまとったら力や素早さが倍以上になる所と
重なるものがあるんじゃないかなぁと思っています。
あとは…「誰だってプリキュアになれる」もそうなのかな。
自分で正しい知識と教養を学んでいけば、町を、大切な人を、自分の命を守る人になれる。
子供は前半のパートはしんどいだろうから、後半パートを特に見てもらって、
保護者は1話まるごと見る事をお勧めして…教材にしても良いんじゃないですかね?
そして、同期の桜(徳永えり)の件。←書いてみたかっただけ。分かる方は分かる…w
てっきり亡くなったとばかり思っていました。ごめんなさい(汗)
でも、藤からしたら、車椅子でリハビリしている姿を見ているのも
同じくらい辛い出来事なんですよね…きっと。