TOKYO MER〜走る緊急救命室〜 5話 感想|2人のヒーローに救われる

 

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前から日曜劇場に出てみたかった…というか、

本当は池井戸作品への出演をご所望だったのかなぁ…桂文珍さん。

すんごいイキイキと演じられているんですもん。

 

その役がまるで「半沢直樹」をテンプレートにしたような、

いや…そんな言動したら好感度が下がるって考えたら分かるやろ!!とツッコミたくなるくらい

頭の悪い政治家として描かれているから、

途中までは、医者を上げるためにここまで露骨に悪役に仕立て上げる必要があるのか…とか、

政治絡みの陰謀論も相変わらず要らないなぁ…とか、

ネガティブな感情の方が残っていたんですが。

海外アクション映画のヒーローのごとく現れる喜多見(鈴木亮平)や、

揺らぎつつも医者の使命を全うした音羽賀来賢人)の活躍を見ていたら、

そんな事はどうでも良いか〜なんて思えてしまいました(笑)

 

初回でも少し触れたけれど、

喜多見って不快感を与えない程度に

周りを巻き込む力に長けているんですよねぇ。

かつ、オブラートに皮肉も込める。だから気持ち良い余韻が残るというか。

ただ…「良かったですね!大した怪我はありませんよ!」「協力したら一躍ヒーローですよ!」

この台詞が最高過ぎて、ちょっとだけ撃退出来た気分になれたものの、

防犯カメラには記録が残っているだろうから…

また何か悪さをしたら、弱みにつけ込むための手段として保存しておく事をお勧めしますけどねw

 

あと書き残したい事としては…

前回の感想では、臓器移植の管理医や千住(要潤)、

高輪(仲里依紗)、駒場橋本さとし)といった

“TOKYO MERに所属していない・直接関わりのない"側の人々の変化を通して

「職業や分野は違えど、目の前の命を救いたいという想いは共通している

『熱きヒーロー達の物語』」と内容を表現しましたが、

今回は喜多見と音羽の動きをメインにし、前回とは少し対比させて、

「"TOKYO MERの仲間同士"だからこそ

目の前の命を救う事に全力をかける2人のヒーローの物語」

に仕上がった内容になっていたような気がします。

 

音羽さんに任せます」「あなたは、医者ですから」

と言われてから、ゆっくり目線を上げてハッと気付かされる表情を見せるまでの"間"で、

ああ、もう彼は覚醒した。もう彼は大丈夫だ…と自然と安心させられる

賀来さんの説得力を持たせた演技はやっぱり凄い。

 

でも、賀来さんと同じくらい、女優・佐藤栞里さんへの好感度も上がって。

偏見ですみませんが、ドラマであるあるの「タレント枠」だろうと思い込んでいたので…

機転が利いて、自分を犠牲にしてまで命を救う事に尽くす健気な役が

あんなにも馴染むとは思いもしませんでした。

もしかしたら、本作をきっかけに、役者のお仕事も増えて行くのかもしれません。

 

そんな印象に残る部分が多かった今回から一転、次回は山を舞台にした事故の話に。

喜多見が野生のクマと格闘しているシーンを見てみたい…なんて

勝手に期待してしまいますが…どうかな?(笑)