TOKYO MER〜走る緊急救命室〜 2話 感想|局長の方は早く失脚させるべき。
やだ…最後の厚生労働大臣に注意される時の2人の姿が、
戦隊モノの序盤〜中盤の方で活躍するヴィランの手下に見えてきて…。
特に局長・久我山(鶴見辰吾)なんか、「申し訳ございません!」の次に
「次こそはあいつらを必ず倒してみせます!もう一度チャンスをください!」
って言いそうな気がして堪らなかったです(笑)
すぐやられるザコキャラっぷりが半端ない。
いやね、MERを潰すどうこうより、人が死にそうになっているのを見て
茶化している方がどうかしているんですわ。
あの場を録音されていたら一発で失脚するレベル。
日曜劇場でお馴染みの政府の陰謀論を持ってくるくらいだったら、
それでスカッとさせて欲しかったなぁ…。
あくまでも医療事故を起こして解体させようとは思っていない。
彼は最初は孤立状態でも、途中から正式に仲間入りする追加戦士みたいなもので、
そのうち喜多見(鈴木亮平)の心に触れて光堕ちする展開が
やってくるんじゃないかと踏んでおります。
今回メインで取り扱われた比奈(中条あやみ)の件に関しては、
腕のある医者達の中になぜやる気のない研修医が配属されたのか疑問でしたし、
何も出来ない割には上司に文句を言ってくる態度にちょっとした不快感を覚えていたので、
2話で早々にそういった"モヤモヤ"を回収してくれたのは助かりました。
そもそも1年目の研修医なんだから、サポートドクターに回した方が妥当な気はするんですが、
「人の命を救いたいからです。」という簡潔な志望動機だったからこそ、
使命感の強い喜多見が彼女に惹かれて、執刀医を任せてみたくなったんだろうなぁ…と頷けます。
ただ、実際に研修医に手術させる事ってあるんでしょうかねぇ。
大規模な現場に向かうよう要請する7人体制のチームの中で、
手術出来る権利を持っている医者が、プロ2人・研修医1人しかいないって…
その少ない人数で持つのかな?って思います。
そして、東京内で起こる事故は、「コード・ブルー」の最終回でありそうな爆発事故ばかりで、
オリンピックも控えたコロナ禍の時間軸の割には
全体的に危機管理が足りなさ過ぎて不安(汗)
まぁ、そういう事故現場で活躍するチームを描く作品ですから
ドラマチックな場面に頼るのは仕方ないにせよ、
レスキュー隊だけじゃなくて、他の近くの病院からも応援を呼んで
MER以外の医者も治療に当たるカットがあっても良い気はしました。
池井戸作品の演出を担当された経験のある松木彩さんだからなのか、
前回よりも顔どアップが増えたり(それでも某演出家ほど暑苦しくはないけど)、
本題とは関係ない陰謀色が強まったりしたのも少し引っかかりましたが、
今の所はまだ好意的には見られています。
やっぱり…すぐ感情的にならない、技量もちゃんとある人が主人公だと大分救われますね。