TOKYO MER〜走る緊急救命室〜 1話 感想|戦隊モノとして見た方が楽しめそう

 

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つい最近まで放送されていた の

主人公を演じた鈴木亮平さんが好き過ぎて、

(インターバルの短さも相まって)ああ、もう刈部さんじゃないのかぁ…と

寂しさを募らせながら見始めたけれども、

喜多見も喜多見で魅力的で、すっかり惹かれてしまいましたね。

 

王道のスーパードクターのようで、実はただのスーパードクターではないという塩梅が良い。

誰よりも優れた才能があって、腕前もあって、変わり者となると

相手を見下す設定に走りがちなものの、

本作の場合は、何か文句言われても基本的にニコニコしながら返したり、

「そうですね」と一応は意見を認めたりしているので、

その点ではストレスを溜める事なく見られそう。

医療シーンも本人の緻密な役作りのお陰か、どんな状況に陥っても感情が高ぶらず

終始落ち着いた話し方・対応で、この人がチーフを任されたのも頷けます。

 

しかし、そんな彼もいつも完璧な訳ではなく、

猪突猛進な性格であるために、1人になると冷静な判断が出来なくなってしまう。

そこに、チームのみんなや音羽賀来賢人)が駆けつける…という展開は熱くて、

チームを描く作品ならではの見応えのある場面もしっかり用意されている感じ。

 

強いて言うなら、MERにもヘルメット付けさせてあげて!!とか、ガスマスクは?麻酔は?とか、

素人目線からしても色々あり得ない部分はあるんですけど(笑)

それでも、先ほど書いた内容はもちろん、

瀕死状態の患者を一刻でも早く救いに行く作品の世界観に合わせて

台詞回しも医療用語の解説も極力簡潔にしようとしている工夫が施されている所や、

治療を行っている時のカメラワークの切り替えの早さで

医療のスピード感も緊張感も演出出来ている所にも好感が持てたので、

個人的にはそこまで気になりません。

あくまでもフィクションだし、医療現場の"リアル"を見るよりかは

戦隊モノとして見ていった方が楽しめるんだと思います。

 

喜多見が優秀なあまり他の医者の活躍が分かりづらい、

下手したら"スペシャリストが集まったチーム"ではなく"喜多見と愉快な仲間たち"に

見えてしまう可能性がある点や、

そのうちヒステリックになって彼に突っかかってしまうかもしれない

弦巻(中条あやみ)の描写、そして国の陰謀論と色々不安要素もありますが…

(特に3つ目は、池井戸作品らしい既視感が満載だから、

またジメジメしたくだりを入れなくても

チーム内の仲間割れだけで十分なのに…と思ってしまう)

初回は概ね満足出来たので、次回以降にも期待してみたいです。