コントが始まる 8話 感想|みんな誰かのマネージャー
視聴してからかなり日が経っているので、簡単感想で。
まさか、ここにきて楠木(中村倫也)のモノローグとエピソードを
見聞き出来るとは思いもしなかったなぁ。
まぁでもそうか…里穂子(有村架純)やつむぎ(古川琴音)といった
第三者が支えていく話が描かれたのだから、
真のマネージャーとして関わってきた彼の話に触れない訳には行かないか。
そして…危うく車に奪われそうになった「四人目のマクベス」の座。
そうよね。こっちだよね。
途中までは、楠木のマクベスに対する想いが一方通行の状態に感じられて
切なくなってしまったけれども、
最終的には3人にしっかり認識されていると分かったし、
車の件も言及してくれていたので…ホッとしました。
里穂子を支える事で自分に自信がついたつむぎが
恩返しにとタッパーに詰まった手料理をプレゼントしたり、俊春(毎熊克哉)の再就職だったり、
潤平(仲野太賀)の成長過程をしっかり見ている弓子(木村文乃)の存在感の強さだったり、
つむぎとの面接を通して、楠木がマネージャーをやる意味に改めて気づかされたり…
話自体は大きく進展はなくとも、一人一人の登場人物の"その後"にもちゃんと触れて、
いろんな人物を絡める形でますます愛着が湧くような描写がされているので、
全く停滞感を感じさせません。
そうか。ファミレス=ファミリーレスキューの"ファミリー"は、
“マクベス・ファミリー"の事を指すんだなぁ。
(俊春の就職先はブラック企業ではないか不安ですが…)
楠木視点で今までのセトリを振り返っていた…という
コントの伏線回収の仕方も面白い。
つむぎとの出会いがあって、あのセトリを出せたんでしょうね。
でも、9話は「結婚の挨拶」、最終回は「新ネタ=引っ越し」となると…
3人がマクベスを再結成する事はもうないのかも…と思えてきました。
次回では、酒屋に本腰を入れる事を決意した潤平の家族に
奈津美(芳根京子)が挨拶に行く様子が描かれて、
最終回では、春斗(菅田将暉)もようやく夢を見つけて
それぞれ独立して行く内容が描かれるのかどうか…?
それにしても、春斗はどうするんだろう。
ネタ自体は笑えるものではなくても、日常生活で起こった出来事の落とし込み方の上手さとか、
伏線回収まで用意された内容を考えると、
演劇作家に転身してもアリな気はしています。