にじいろカルテ 5話 感想|隣の芝生は青く見える…ってやつデスね。

 

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すごいわ…4コマ漫画のオチを見ているようだったわ。

最終的に命の尊さに行き着く事の多いイメージの医療を扱ったドラマで、

「俺以外みんな死ね!」で終わったものがあったでしょうか(笑)

主題歌も雰囲気も全てデスデスデスデスで吹き飛びましたよ。

でも、奇抜なオチも含めて、かえって良かった気がします。

「自分はこんな辛い過去を抱えていた」「どうして自分は周りより劣っているのか」

といった心の傷を利用してお涙頂戴にしないで、

「それはみんなで笑い飛ばそうぜ!」という勢いで押し通した所に好感が持てる。

 

歌関係なしに、常にオール5で、常に機転を利かせるなんて早々出来る事じゃないから

太陽(北村匠海)は良い意味で"普通じゃない"んだけど。

“普通"である事にコンプレックスを持った原因は、多分、通知表に書くコメントで

「特に何も問題はありません」の一文で済ませた

担任の存在から始まっていて(子供の個性に気づいてあげるのも大事な仕事なのに!!)、

もっと早くから村人達と交流出来ていたら

そんなに思い詰める事はなかったんだろうなぁ…と思います。

周りに凄い人達がいるから自分は何にもないんだと落ち込む。

「そんな事ないよ」と言われても「いや、それはあなたが凄いからじゃん」って

捻くれて捉えてしまう。

私も彼みたいなケースは仕事の時によく起こるから、

何で悩んでいるのかも何となく分かったし、彼の気持ちもひたすら共感出来る。

 

朔(井浦新)が2人に過去の出来事を告白するくだりはもう少し後かな?

2人が察してからかな?と思っていたけれど、前回からの流れでもう話すとは。

朔から出た話もすんごい頷けるものでしたねぇ。

出来事までの部分が端折られて、都合の良いように解釈されて、

自分なりに勝手にストーリーを作り上げてしまう。

「自分が語りやすい物語の中に人を閉じ込める」完全に的を得ている台詞。

本人も長台詞って言っていたけど、彼自身が日頃から抱えている想いだとか、

太陽を元気づけようもんなら"弱い部分"を見せてまで全力で向き合う姿勢だとか、

笑って楽しく生きると決めた意志の強さだとか…

あのカミングアウトに朔なりの人柄が滲み出ていたのも印象に残るシーンでした。

 

自分は普通だと思っているだけで、実は他とは違う個性を持っているのかもしれない。

自分が相手を羨ましく感じてしまうのは、向こうも同じだったりする。

医療ドラマではなくて、何と言うか、

心に寄り添った新たな治療法を教えてくれる…そんな作品です。

見ていて心地良いですね。