モコミ〜彼女ちょっとヘンだけど〜 2話 感想|閉ざされていた世界
萌子美(小芝風花)にとっては、恐らく初めての反抗期…ですね。
母に対するわだかまりが解けて、本音を言い合えるようになるくだりは
あと2、3話してからだろうと思っていたので、今回で持ってくるとはちょっと意外でした。
これ…前回も思いましたが、1時間編成で見たかったなぁ。
この枠にしては珍しくザ・ハートウォーミングな世界観よ。
また戻ってきたとしても歓迎してくれそうな職場の人々の温かさと、
祖父・観(橋爪功)が萌子美を陰ながら支えてくれる存在の大きさに泣けてしまう。
と同時に、もっと早くにおじいちゃんと暮らせていれば
彼女もあそこまで悩みを抱える事はなかったのかなぁと思ってしまいました。
強いて言えば、母・千華子(富田靖子)との関係性は
初回でそれとなく示されてはきたものの。
(30分という短い放送時間なので書いてもしょうがないとは思いつつも)
「母親の言葉にどれだけ我慢してきたか」や「千華子がなぜ観を嫌うようになったのか」
といった背景をもうちょっと説明してから今回の話を見たら、
千華子が何だかうるさいお母さんという印象止まりで終わらず、
萌子美により感情移入出来たのかもしれませんが…
好意的に捉えれば、本作が全8話だと想定すると
変な引き延ばしがなく、テンポ良く物語を進めていっているともとれますね。
萌子美の成長物語の第2章は、花屋でのお話。
勇気を出して辞めると上司に伝えた事で職場の人々と打ち解け合い、
そこでコミュニケーションをとる事の楽しさを経験した萌子美が、
次回からは花屋の人々との関わり、そして恋…?と
「自分が今まで知らなかった世界」をどんどん味わう展開になって行くのでしょう。
最後に、強く印象に残った所は…
観と萌子美がラーメンを食べているシーンで出た
「フォークで食っちゃいけないっていうルールでもあるんですか?」という台詞。
内容は違うかもしれませんが、「僕らは奇跡でできている」の鮫島教授が言った
「スプーンそのものを活かし切る」くだりを思い出してしまいました。
フォークだからと言って使える"制限"を自分で決めない、
もっと違った使い方が出来るんじゃないか…という
“モノの可能性"を見る点で、重なっちゃってね。
千華子はどちらかと言ったら、ルールを設ける側ですよね。
母親の気持ちも分からんでもないんですが…
子育てを経験した事のない私からしたら、「うるさい!」「話聞いてよ!」と
つい娘目線で見てしまう所があります。
反面教師じゃないけど、本作を見ていると
言葉1つで子供の可能性を狭める恐れがあるから気をつけなくちゃ!という
学びもあったりします(笑)