青のSP−学校内警察・嶋田隆平− 2話 感想|妊娠する事に理解のない学校って今時ある?
おお〜…これはどうしたもんかなぁ…
前回の感想で「「これは犯罪か否か?」の境界線のスレスレな所に踏み込んでいく
展開が出てくるなどして、少し捻りを効かせてくる事に期待してみたいです。」
と書いたけれど、前回以上に"悪を懲らしめる"のが分かりやすい話になってしまった。
何だか時代劇を見ているみたいだったなぁ。
警察が来るまでよく持ってたね?と思えるくらい事件が頻発に起こっているのは
ドラマだから仕方がないし。
“事件があるから警察が動く"のが前提である事も理解出来ます。
ただ…前回のイスを投げた生徒も大概だったけど、
大人達を 妊婦の教師を「なんで産んだんだ」みたいな
白い目で見る描き方にする必要があったのか…という所には違和感しかなかったです…。
妊娠したら1年以上産休をとる決まりは前々からあれば、
不妊治療や妊婦の体験談をメイン取り上げたドラマだってあるのに、
まだ「妊娠する事は悪」を描くのはもう時代が古くないかと。
一番露骨だと感じたのは保護者ですよ。
子供を産んで育ててきた、言わば育児の先輩であるにもかかわらず、
ビンタしてあからさまな悪口を言い残す母親って
この世に存在するものなのかと思ってしまいました。
悪を際立たせる事で主人公を活躍させて、スカッと劇に仕立て上げたいのは分かりますが、
人物や状況をもうちょっと"リアル"に描いてくれないと
話がますます作り物っぽくなってしまいます。
そして、まだ2話の段階ではありますが、
今の所は王道の学園モノにスクールポリスを入れただけ…の印象なので、
隆平(藤原竜也)の動きを「何か知らないけど過去を探っている様子」
止まりの状態で曖昧に見せるのではなく、
そろそろ"真の目的"をはっきり明かした方が
物語の軸が感じられて面白味が増すのかもしれません。
それにしても…前回よりも涼子(真木よう子)の存在意義が感じられなかったのも
満足度が少し低下した原因の一つですかねぇ。
基本的に本作は犯人を特定する事がゴールであると考えるならば、
隆平には、"相棒"的存在で情報を掴んでくれる三枝(山田裕貴)がいれば十分でしょうし。
雰囲気を盛り上げる"ガヤ"的存在は校長でも成り立っている。
新境地!と言われればそれまでだけど、
正義感や熱さだけで突っ走る役なら、若手の役者でも良いような…?という気もしてしまいます。