青のSP−学校内警察・嶋田隆平− 1話 感想|説教臭くならない事を願う…
開始15分で早速、生徒を容赦なく逮捕するという展開も目を引くものはありましたし、
そもそも、学校に警察が常駐される事自体がエキセントリックな話なので。
隆平(藤原竜也)がなぜこの学校を選んだのか…という
何を考えているのか分からない所だとか、生徒を脅かす存在だとか、
主人公の謎めいた佇まいを演出や演技指導で徐々に見せてくるのだろうと期待していたのですが、
思った以上に軽めの雰囲気に仕上がっていて、
見たかったものとはちょっと違っていたのかな?と感じてしまう初回ではありました。
藤原竜也さんですからねぇ。
最後に毎回叫びまくる展開になるのもワンパターンになって嫌だけど、
ニヒルな笑みを浮かべたり、もっと大胆な行動をしてみたりして欲しいって
期待してしまう部分もあるんですよね。
フジの火9というよりかは日テレの土9っぽいなぁ…と思えてしまうのは
“不良""問題児"がいかにもベタな描き方なのがそうさせるのかなと。
授業はまともに聞かないで好き放題騒ぐ。窓を割っての暴行。全校集会の時にいちゃもんつける。
スクールポリスの指定校になる以上、"問題児だらけ"の学校である事を
分かりやすく示すためなのかもしれませんが、
今の中学生にもあんなに「ザ・学園ドラマ」みたいなワルがいるのか気になります(笑)
むしろ、今回の三村(吉柳咲良)じゃないけれど、今の世の中はSNS社会なので
ストレスをそこでぶつけて、心の闇を抱えて行っている子供の方が多そう。
…唯一違うのは、きちっと逮捕してくれるのに痛快感を味わえるって所でしょうか。
学校は聖域じゃないのでね。聖域だから人に暴力を振るって良いのか、
個人情報を晒して良いのか…なんて思ったら大間違い。
悪い子は正しく反省させて、警察としての職務を全うしてもらいたい。
でも、個人的に今後の展開で心配なのは、
今回でほんのり感じさせた"説教臭さ"が強まらないかというのと、
早速2名逮捕した事で、このまま次々と逮捕していくと考えると
滑稽な内容になってしまうのではないかという2点。
例えば、ある人から見たら"悪"だけど、ある人から見たら"善"…みたいな、
言い換えれば、大人には分からないけど学生同士なら共感出来る…みたいな
「これは犯罪か否か?」の境界線のスレスレな所に踏み込んでいく展開が出てくるなどして、
少し捻りを効かせてくる事に期待してみたいです。
キャスト面で言えば…
真木よう子さんはやっぱり、
無口で冷徹な刑事の方が向いているよなぁ…と(笑)
前よりサ行は聞き取りやすくはなったけれど、いっぱい喋らせるよりかは
アクションをやらせた方が絶対映えるのに、なんだか正義感強めの役が多いんですよね。
あと、何がとはあえて書きませんが…
服装もジャケットのボタンを閉めさせたら良かったのに。
須賀健太くんが教師役演じるようになったんだなぁ…という感慨深さもあるし、
山田裕貴さんと泉澤祐希さん、そして山口紗弥加さんは、今まで見たドラマの経験上、
後に重要人物になりそうな予感しかしませんね(笑)
初回で感じた"なんとなく軽い"という違和感が払拭出来るかどうかかな。
しばらく様子見してみます。