コタキ兄弟と四苦八苦 8話 感想|ローマは案外近くにある?

 

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昨日見たドラマに続いて、こちらでも役者さんの素晴らしさを堪能した回。

いや、本当…見ながら「すげ〜!」って何度連呼した事か(笑)

兄弟が入れ替わっても元の顔が浮かんでくるようだし、あれ?元に戻ってる?ともすぐ気付ける。

二路(滝藤賢一)さんは普段眉間にシワを寄せる表情なんて絶対しないし、

一路(古舘寛治)さんは斜めの角度で相手を見たりだとか、

あんな口の形もしないって分かるもんねぇ。

そこにさっちゃん(芳根京子)が加わって、ますますカオスになる。

入れ替わりネタだけでも十分見応えがある話。

 

しかし、カオスの中にも現代ならではの要素がしっかり織り込まれていました。

さっちゃんが同棲していた過去。ちょっとした自分探しの旅に出ていたんですね。

「"あなた" という存在は、"あなた" が “あなた" だと思うから “あなた" なのであり、

誰かが “あなた" を認識したから “あなた" なのです」はちょっと哲学的ですが、スッと刺さる。

Y字路の右側が「行ってはいけない道」だと教わったさっちゃんと、

コタキ兄弟の住む家がある事がそんな形で関わってくるのか!という面白さもあり、

世にも奇妙っぽい不思議な世界観ながらも、いや、逆にその世界観だったからこそ?

想像した以上に、案外身近に自分の存在を認めてくれる人がいるもんなんだな…という

心温かい気持ちで見終える事が出来ました。

 

さっちゃんが子供の頃に出会った2人が

コタキ兄弟だったとは覚えていないみたいだけれど、

知らない所で出会っていた運命的な3人の関係…ああ…良いなぁ…と羨ましくなってしまいますし、

今喫茶店で再会出来たのも、きっと神のお告げによるものなんだろうとさえ思えてしまいます。

 

さっちゃんの回想シーンで「もしかして?」と頭をよぎりはしましたが、

分かりやすく言葉に表さなくとも それだと分からせるジェンダーの絡ませ方は流石の脚本。

彼女の背景が知れた事で、いつも哀愁を漂わせる主題歌もより心に沁みました。

 

ところで、三河屋のわかめ押し売りに関しては…

3箱とは言え2万2千円もするって、ある意味詐欺じゃないですかね?(笑)

 

 

↓前回の感想はこちら(7話は書いてません)↓