アリバイ崩し承ります 1話 感想|全体的に物足りない…
一言で言えば、「"個性"がありそうで、それが全然見えてこない」
という印象で終わってしまった初回でした。
時計屋に務める主人公という設定や、能力発動シーンに時計を用いるなどして
従来の推理ドラマとは差別化を図ろうとしたのでしょうが、
キャラクター、会話のやり取り、殺害動機、演出、どれを取っても全体的に薄味なのです。
浜辺美波さん、安田顕さん、成田凌さんと、弾けた役をそつなくこなせる
役者さんを揃えているのですから、ユニークさに富んだ会話劇を増やすべきですし、
「一人だけ派手なスーツを着ている不思議な人」的な立ち位置の雄馬(成田凌)に
場面が変わるたび服装をコロコロ変えさせて、毎回誰かにツッコませるなどして
もっと彼で遊ぶべきだと思いました。
個人的には苦手な事が多いのですが、
本作に関しては、木村ひさし監督に担当させた方が
ハマっていたのではないか?という気がします。
演出が地味なら、本筋の「アリバイ崩し」の部分はどうかと
注目してみましたが、それもただの「推測」と「妄想」で終わってしまったのが
物足りないです。
てっきり、刑事ドラマでたまに見かける「薬を使って自殺に見せかけた時間差トリック」など
時間を巧みに操った話を用意してくるのだと期待していたので…。
視聴前までは「こっちが金曜ナイトドラマでやりそうなドラマじゃないか?」と
思っていましたが、いざ視聴してみたら、
木曜9時枠でやっていてもおかしくないような内容でしたね。
もっとパンチが欲しかったです。
結果、浜辺美波さんがただただ可愛いという印象で見終えてしまいましたが、
視聴する(感想を書く)ドラマが溜まっている上に、土曜深夜は3本も被っている状態なので、
それだけの理由で今後も見続けて行くにはちょっとキツい感じです。
よって、本作は初回で切らせていただきます…。