病院の治しかた〜ドクター有原の挑戦〜 3話 感想|同じ方向を向けない人が一人…
デザイナーの奥さんには後で報酬を払ったんだよね?とか、
再建モノだから、採用試験の様子をチラッとでも見たかったような…とか
少し気になる所はあるのですが、
磯野貴理子さんを始めとした看護師達を、後になって人情で連れ戻す…なんてしない
主人公がとにかく良いですね。
5本の指の話もスッと腑に落ちる。
また一歩前へ前へと踏み出そうとするチームの姿を見た回でした。
そんな有原(小泉孝太郎)が提案したのは、24時間365日の病院体制。
平日は会社勤め、昼間は育児や家事に追われていて…で、中々行ける機会のない人にとっては
これはかなり有り難いでしょう。
コンビニのような感覚で、ちょっと困った事があっても
すぐに立ち寄れる安心感があります。(コンビニに例えるのもなんですが。)
けれども、その「行きやすさ」が原因で病院側の混乱を招いてしまうのも事実…。
夜中の時間帯の方が、風邪やインフルにかかっている子供とその親が多く来ている状況から、
子供が早くよくなって欲しいと願っていても、病院がどこも閉まっているから
「助けて」と声をあげられないまま苦しんできた母親がいっぱいいたのだな…という
現代社会の問題をも彷彿とさせられ、
病院自体、特に24時間体制の病院が如何に不足しているかを考えさせられてしまいました。
救える命が増えるのであれば、病院にとっては嬉しい事。
ですが、いきなり条件が変わって、医師や看護師もずっと前を向いてはいられないでしょう。
「根性とやる気だけで片付けられる話ではない」
次回、その点を踏まえて、精神的に参りそうな予感の小児科の先生のエピソードも
しっかり描写してくれる事を期待しています。