同期のサクラ 9話 感想|頑張れを強要する事と応援する事は同じではありません。
※今回も今回とて、ネガティブ寄りの感想になっている事をお許しください…(謝)
「同期」って立場、自由に使えて良いよねぇ。
家族でも友達でもない、同期。
家族じゃないから1年以上ほったらかしても何も罪悪感ないし、
友達じゃないから自分の事を、病み上がりでリハビリ中の相手に対して
ガンガン言ったって良い。
自分たちはサクラ(高畑充希)の想いを成長の糧にしては一人で何とか出来るほど
大人になっていく癖して、サクラには「昔のままでいて」を押し付ける。
もう親友じゃなくなるよって…何?
焦らせてるのは…誰?
終盤で、サクラを逃さないようにと集団で囲って叱咤激励するシーン。
正直言って、地獄絵図でしかなかったわ。
下手したらまた鬱になりそうなものを、サクラはその言葉を受けて立ち直り、
「さくら」を流して感動っぽく見せるのにはもっと鳥肌が立ったわ。
メガネが割れたままずっと入院させて、
故郷の人達はサクラの現状を知らない様子だから、
きっと報告の電話もしなかったんでしょう。
思いやりがなければ、常識もない。
みんな「当時のサクラ」を離したくなければ、身近に置いておきたい。
その象徴は、昔と同じメガネを買った所にある。
同期達って、こんなに束縛強い人達でしたっけ?
サクラを窮地に立たせる描き方もなぁ…
一人で決めて準備した事なのは分かるけどさ、
本人の前で「吹っ切れた」とか電話で「就職先決まった?」とか、可哀想過ぎますよ。
バイト先だって辛い目に遭わせなくても良いのに。
まずは失業保険でしばらく暮らさせてあげてよ。本当、誰のための福利厚生?
同期達も自分勝手だけど、黒川(椎名桔平)も自分勝手。
「起爆剤」と期待していたんだから、会社に戻るか?とか、
就活している最中に声かけてくれって話。
ああ〜…ホラー映画以外で初めてゾッとしてしまうほど
恐ろしい1時間でしたわ。
サクラが立ち直るのも、主題歌も何も響かん。
最終回も彼女を虐め倒すんでしょうね…。