リカ 最終回 感想|最後まで徹底してサイコだったのは珍しいんじゃない?
第二部も面白かったわぁ。
正直、第一部に比べると衝撃度は少し弱まったし、
リカ(高岡早紀)が目の前に現れるというオチも
まぁこの手のドラマならそうなるだろうな〜と予想はしていたものの、
最後までサイコスリラーに徹していて、本作らしさが味わえて満足でした。
この枠で放送されていた「限界団地」の寺内さんや
「絶対正義」の範子さんと同じジャンルに入るけど、
主人公の過去もがっつり語られずとことん怖いまま…
というのは珍しかったんじゃないかな?
周りに理解され難いような変わったキャラクター主体のドラマとなると、
1話分使って過去の生い立ちが描かれたり、ちょっとだけ同情させる要素を
終盤で加えたりするけど、リカはずっと怖い。本当に怖い印象しかない(笑)
小さい頃の回想も出さずセリフだけで過去を語る…という手法は
個人的にはあまり好きじゃないのですが、
本作に限ってはそれが功を奏したような気がします。
最終回で急にみんなが和解して「イイハナシダナ」風にならないのも良かった。
あとは…何と言っても高岡早紀さんですよねぇ。
高岡さんじゃなかったら、ホラーの面では全く別物のドラマになってたと思います。
周りの人物よりも まばたきをほぼしない事で
「なんかちょっと他の人と違う」という異質感が漂ってましたし、目力も素晴らしかった。
今回の「みんな私の元からいなくなっていく…」と隆雄(大谷亮平)に縋り付く時の
シーンなんて、鼻が赤くなるほど本当に涙を流しながら訴える執着心にゾワッとして、
女優魂を見た!って感じがしましたね。
私が高岡さんを良いなぁと思ったのは「トットちゃん!」での画家役だったのですが、
もう完全にイメージが変わる変わる。
主人公の母親役や職場の上司役だったとしても、
もう今後は純粋な恋愛ドラマには呼ばれないだろうなぁ…と思うくらい
振り切られていたから、最後まで楽しめました。
ターミネーターが面白過ぎたから、
刑務所から脱走する姿も見たかったけど(笑)
原作はまだあるみたいなので、28歳の高岡早紀さんに、いつかまた会いたいです。
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