ラジエーションハウス 最終回 感想|続編が年またいだ新春SPよりかはマシ(何が)
へぇ…ふーん…来週は特別編やるんですね。
だから「またこの場所で会おうぜ!」みたいなベタ臭い出迎えシーンがあったのかと。
こりゃあ、視聴率良いからって続編やる気満々だなぁと思いながら見ていたので、
もう?もう!!?ってビックリしちゃいました^^;
まぁ、本編で最終回と言いながら、SPという名の真の最終回は正月まで跨いだ
某モノづくりドラマよりは、まともな戦略でしょうけどね。
にしても、最終回はグダグダしたなぁ〜。
唯織(窪田正孝)が実は医師免許持ってたんだ!ってバラす件りをどうしてもやりたくて、
どうしてもそれを「意外性」のある話として引っ張りたかったのでしょうが、
残念ながら、やっと告白したか…遅いわ…としか思えず。
視聴者でも分かりやすい程、職の範疇を超えた仕事っぷりを散々見せられてきたので、
最終回まで引っ張るのなら
「あれ?もしかして?いや違うかな…」などのミスリードを盛り込んでみるとか
もう少し上手いボカし方はなかったのか
とツッコまざるを得ませんでしたね。
だって、周りの医師たちが唯織より、明らかに技術力が劣ってるように描かれてたからね…。
医師免許がどーのこーのの話で1時間弱やるのもどうかと思いますが、モヤモヤしたのは、
最終回での「免許秘密所持=悪」の描かれ方に納得出来なかったっていうのもありまして。
医師免許持ってないならそりゃ問題児で去るのもしょうがないけど、
「持ってるのに」手術したらダメなの?
何で予約キャンセルされる程の悲惨な状況に追い込む必要がある?
などと「?」が浮かびっぱなしの状態でした。
医療業界は免許を秘密にしている事が、そんなにタブーなのか…
というのが説明不足だから、なぜ今まで隠していたのかも、なぜあそこまで
唯織がバッシングを受けるのかも、イマイチ話にのめり込めません。
で、一番よく分からなかったのは
チームの面々は情緒不安定か!
って所。
免許の事を知れば急に冷たい態度とるし、
逆に唯織が病院を去る事を知れば、急に別れを惜しむかのような表情を見せてくる。
結局、絆の薄っぺらいチームだったっていうのが
滲み出ちゃった訳ですね…。
「チームワーク」「プロフェッショナル」を丁寧に描いてこないからこうなるんであって。
仕事ほっぽいて全員外出するのも、どんだけ思考が浅いんだと。急患来たらどうするの?
バスで「待てよ!」と言ってくるシーンも、キム○クの「ちょ待てよ!」を
彷彿させる感じで、なんかいきなりカッコつけて寒っ!って思っちゃいました(汗)
あ、誤解して欲しくないんですが、別にお馴染みの台詞自体も寒いという訳じゃありません。
俺たち仲間だろ?を露骨に出してきたのに違和感があって…伝わるでしょうか。
とまぁ、今回をもって一応最終回みたいなので、簡単に総括しちゃいますが。
視聴前は放射線科を題材にしたドラマが珍しいのもあって、
どんな内事情、放射線科だからこその苦労などが描かれるのかに興味があった分、
なんか…ガワだけ飾ったドラマに仕上がっちゃって残念って所ですかね。
やはり月9はこうなってしまうのだなぁと。
癖のあるHERO風演出、ファンタジー風な語り口、月9お馴染みの恋愛要素で
普段あまりドラマを見ないであろう役者目当ての視聴者を取り込むのは
1つの手段としてアリですが、もう良い加減、「役者目当て向け」「視聴率」に拘らず
内容を充実させたドラマを看板枠で作れないもんでしょうか。
去年から恋愛モノを多く生み出してきた「定番」から脱出し、
未然犯罪や科捜研、放射線科と様々なジャンルに挑戦しているのは面白い試みですが、
結局はその試みにそぐわない出来の作品ばかりで、何だか勿体ないです…。
次作は監察医だそうですが、刑事や医療などの視聴率が狙える題材続きなのを考えると、
あんまり期待しないで待っていた方が良いのかな。
↓次回(特別編)の感想はこちら↓