大奥(2023) 10話(最終回) 感想|赤面疱瘡の駆逐はシーズン2で!
まさか時代劇で、現在の渋谷のスクランブル交差点が見られるとは!
最終回のハイライトはそこでした(笑)
まぁでも…最初は面食らったものの、
赤面疱瘡は消え、この国は決して滅びないという吉宗(冨永愛)の"願い"でもあり、
未来への"希望"でもあったのかもしれませんね。
正直言えば、吉宗の改革編も展開が少々忙しなかったかな…
秋に放送されるシーズン2に回せば、もっとじっくり描けたんじゃなかろうか…と
思う部分もなくはないですが。
しかし、これから半年間期間が空くタイミングであえて現在の映像を盛り込み、
残り3話で吉宗の死までを描き切るって所に、
何か作り手の意図があったんじゃないかという気もしています。
本作ではこれまで、「SF」というジャンルで括るにはあまりにも勿体ない、
例えば…「女性は〇〇であるべし」といった固定観念や
上に立つ者ならではの苦悩、そして疫病など、現代にも通じる事柄が描かれてきました。
それを踏まえて書くとするなら…
現に、リアルの世界でも3年が経って、マスクの着用が個人の自由になるほど
ようやく緩和されてきているけれども、
感染者は毎日出ていて、まだまだ収束とは程遠い状態にいる訳で。
そこは、最終回で少し兆しが見えた赤面疱瘡の描写とリンクしているんですよね。
シーズン2へと繋げるかのような"含み"を持たせた内容にした事で、
視聴者も、半年後にはもっとより良い世界になって欲しいと自然と願ってしまいたくなる…
そんな明るさの漂う最終回になっていたのが良かったです。
とは言え、やっぱり、原作未読者でも
度々端折られている感は否めない仕上がりではあったので、
全10話じゃなくて、和数を増やして13〜15話やって欲しかったなぁ…
という気持ちではいます。
この枠の以前のドラマだと、好評を受けてSPを放送したケースもあったように、
NHKなら多少イレギュラーな編成も、やろうと思えば実現出来たと思うんです。
↑上からになっちゃってすみませんが…(汗)
いや…いっその事、シーズン2まで時間が空いているなら、
連続ドラマの放送が終わってからのインターバル期(2,3週間分?)に
“番外編"として特別放送を挟んでもアリなのかもしれません。
そして、深夜の時間帯ではシーズン1をぼちぼち再放送して、
ぽっかり空いた部分を補填しつつ、今までのおさらいも…なんて形式をやっていただけたら…
わがままですね(苦笑)
役者さんの演技に新鮮味を感じつつ、重厚な物語を魅せていただいた作品なので、
それだけシーズン2も熱い期待を寄せてしまうのです。
半年間待ち遠しい…!ですが、首を長くしてお待ちしております。
↓今までの感想はこちら↓