彼女はキレイだった 2話 感想|宗介がサイコパス過ぎて普通に怖い。
原作があるのに…
ファッション雑誌業界が舞台の話、宗介(中島健人)が副編集長…という設定が
ただの"お飾り"に見えてきてしまって仕方ないんですよねぇ。
人気雑誌の廃刊の危機が迫っているにもかかわらず、なぜか他人事な編集長。
本来は社内の歳の近い先輩が教育係につくはずが、結果的に親友である梨沙(佐久間由衣)に
付き合ってもらっちゃっている(その割には髪型のオシャレには触れない謎)。
そこらへんはフィクションだからと超好意的に解釈すれば良いけれども、
準主人公である宗介を副編集長にした以上は、仕事が出来る部分もサラッと描いてもらわないと、
「なぜ若い彼が??」という疑問だけが残って、話に入り込みづらくなってしまいます。
自分の失敗を認める度量があるとか、
部下のスキル向上のために提案をしてみる部下想いの一面があるとか、
一緒に仕事をしていくうちに「意外と良い人なのかも」と思える方向に傾いたら
魅力的に感じるのでしょうが…その"良い人"らしさを振りまいているのは恋愛方面だけ。
「好きな人の前では優しくする二面性」「四角関係」をメインに描きたいんだったら、
同僚の設定でも、他の業界に置き換えても何ら支障はないでしょうし…
そもそも、初回で説明があった容姿の変化のくだりについては
今回はほぼなかった事になっているのも考えると、
向こうの国の原作を借りる必要はなかったのでは?とすら思います。
要は、恋愛パートを立てるために、本作独特の設定も、仕事パートも
中途半端に扱ってしまっているという感じですね。
いくら所々でポンコツな部分を見せて
「普段は毒舌ドS男でも意外と可愛いとこあるじゃん!」って思わせようとしても、
嫌っている愛(小芝風花)には理不尽な目に遭わせ、
愛だと思い込んでいる梨沙には親身に付き添ってあげるという
人によって露骨に態度を変える様子を見ると、普通に怖くてなぁ…。
どうせ後半になるにつれて宗介が心を入れ替え、
最終回では愛とくっつくオチにはなるんでしょうけど、
彼女に夢中な時はデレデレでも、気に入らない所が目立ち始めると
分かりやすく冷たい態度をとる未来が想像出来るので
素直に受け入れられそうにないです(汗)
何話か引っ張るであろうカミングアウトのくだりをもうしてしまうのだけは意外でしたが、
彼女が愛だったと知ってからどう動くか…ですね。
もしこれで梨沙の時みたいに急に胸キュン行為とかし出したら、
正直、サイコパス以外の何者でもないので(苦笑)
ゾッとした気持ち悪さを感じたら、速攻リタイアします。