死にたい夜にかぎって 1話 感想|気持ち悪いけど放っておけない

 

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※これは1話の感想です。関西だと既に2話の放送が始まっちゃってるので…一応お知らせ。

 

本作の存在をつい先日、ブログやSNSを通して知り、

最近では個人的にコメディ色が強いイメージのある賀来賢人さんの新たな姿が見られそうだな…

山本舞香さんとの組み合わせも面白そうだな…という所に期待しながら、

事前情報全くなしでTVerで見始めた初回。

正直言ってしまうと、

録画していなかったのが悔やまれる…

と思えるくらいには引き込まれてしまいました。これ、結構好きかも…。

 

主人公は初っ端から、ダニを取ってあげるよと嫌味を言う女性に

わざわざビンタされに行ったり、唾を飲むとはどんな事なのか試してみたりとかなりの変人。

特に、後者のくだりは気持ち悪いし、生理的に無理!なんですけど…

それでもこの人の人生を覗き見してみたくなる魅力に駆られます。

変人に見えるけど実は全然変人ではないのかもしれなくて。

気持ちの伝え方が不器用だとか、相手を知りたい好奇心とか、

“なんとなく"だけど共感してしまう部分があったから。

 

「結構好きかも」と最初に書いた理由もそこにあり、

気持ち悪さの度合いは違うものの、冴えない男が何故か愛しく思えたり、

幸せを追い求めようと魅惑的な女性に振り回されたりする点では

の主人公を彷彿とさせられました。

次回からはまた別の舞台での話になりそうで、どんな展開になるのかは

まだ読めませんが、とりあえず、ちょっぴり切なくて、ちょっぴり応援したくなる

作品になる予感はします。

 

本作が実話なのには驚きましたが、脚本家が「平成物語」の加藤拓也さんなのも納得の出来。

やはり、この手の話を描かせたらピカイチですね。

深夜ドラマらしい独創的で、かつ得体の知れない温もりが感じられる世界観も好みですし、

ましのみさんの歌うOP曲「7」、アイナ・ジ・エンドさんの歌うED曲「死にたい夜にかぎって」

がどちらもハマっています。

特に、OP曲の柔らかな声に合わせて浩史(賀来賢人)が夜空を見上げるアバンに

既に泣けてきてしまいました…。

早速、2曲ともSpotifyの(個人的に作った)ドラマソングプレイリストに追加して来ました。

 

「虫の裏側のような笑顔」と言われるのも頷ける笑顔のぎこちなさ、

カサカサした唇、荒れた肌で、まるで今までの役とは別人の

冴えない男っぷりを体現する賀来賢人さんもとにかく良いので、

好き嫌いはかなり分かれる作風ではありますが、次回からでも一度見てみて欲しい作品です。

(放送時間的な都合で、次回以降も感想を書くかどうかは未定ですが、

初回を見た限りだと好きなタイプの作品で、今後も書いていきたい意欲は高いです。)