日曜の夜ぐらいは… 5話 感想|どうしてもハラハラしてしまう

 

 

ここまで、悲しい→幸せ→悲しい→幸せ と、1話ごとに真逆の展開を繰り広げてきた本作。

じゃあ順当に行けば、今回は3人に不幸が訪れる番になるのか?と思いきや、

意外や意外、何事もなく終わりましたね。

でも…「順調」「安心」とも言い切れず、少し構えて見ていたのもあってか

エピソードや台詞の節々にどうも不穏な影を感じてしまうのです(泣)

 

今回気になったのは、3人それぞれの友達への接し方で。

今まで孤独な人生を歩んできた分、何でも話せて心を開ける友達が初めて出来た嬉しさは

3人の様子から十分に伝わってきますし、喜ばしいのは確かなんですけど…

同時に、初めての友達だからこそ、

(言葉は悪いですが)相手への依存度の高さも垣間見えるんですね。

例えば、3人のLINEへの使用頻度が高かったり、

サチ(清野菜名)と若葉(生見愛瑠)が、送ってから数時間後にもかかわらず

翔子(岸井ゆきの)の返信が来ないと不安がっていたり、

終いにはサチが翔子の自宅まで押しかけてきたり…

とにかく、友達に対してゾッコン!と言ってもおかしくないんです。

 

中でもちょっと心配なのは

「田舎暮らしが故に、2人と物理的な距離感を感じる」人物に描かれていた若葉の立場で、

カフェの写真が中々上げられなくて焦っていたのもそうですが、

サチと翔子の2人が向こうにいて、しかも翔子のプライベートな話を

自分だけ聞かされていない事が後で判明したら、

仲間外れだと感じてしまうんじゃないか?とも思ってしまいました。

これは考え過ぎなので軽く流して欲しいんですけど、

ブランコに3人が乗るシーンで若葉だけが逆方向に揺れていたのも、

「人生っていうのは、信用出来る人と出会うための長い旅」発言を彼女がしたのも、

3人の関係性にヒビが入って、連絡が途絶えてしまうのを示唆しているようで

何だか意味深だったんですよね…。

 

以前の感想にも書いた通り、私自身も会って遊べる友達が極めて少なくて。

その友達が他の友達と遊んでいるのを知って嫉妬し、

その友達の事で頭がいっぱいいっぱいになって

しばらく泣いて、モヤモヤした時期もあれば(重い話ですみません)。

この人となら仲良くなれそうだと思えた相手にはずっとベッタリで…

っていう経験を学生時代にしてきたからこそ、

3人の友情に共感するとともに、ただ幸せなだけでは終わらないんだろうなというのも

感じ取れてしまって、今回の内容は終始複雑な気持ちで見ておりました。

 

それに加えて、まだ本格始動していない

まどか(矢田亜希子)と博嗣(尾美としのり)、田所(橋本じゅん)の動向がありますからねぇ。

博嗣と田所がつるむ事によってゲスな部分が相殺されるのが一番良いんですけど、

だからと言って急に漂白されるのも「違う」って思っちゃうので…

ここら辺をどう解決していくのかも気になります。

 

不穏な展開が続く中、唯一スカッとさせられたのは若葉の退職シーンで、

彼女が本音をぶちまけ始めたのには、最初は、夢か?妄想か?なんて想像したりもしましたが、

空気の読まない鳩時計のタイミングに妙なリアリティを感じてしまいました(笑)

彼女にはあの職場から抜け出して欲しいと思っていたので、そこは良かったです。

 

賢太(川村壱馬)が怪しい疑惑を浮上させていた次回予告も含めて…

いやはや、何だかんだで、本作が今期の中で最も先の読めない作品になってきてますね。

いつも"節"が炸裂している岡田作品にしては、本当に珍しい…。

 

 

 

 

 

 

 

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