正直不動産 5話 感想|2大対決が本格始動…って所かな?

 

 

ある程度キャリアは積まれているだろうに、

未だに新人役としてキャスティングされがちなイメージのある福原遥さん。

それは、容姿が大人びてもなお子供の頃の面影が残っている顔立ちや、

ふわふわした少し高めの声がそうさせるんでしょうけど、

今回の月下の成長を見て、頑張れ!って純粋に言いたくなるような役を演じる方が

福原さんで良かった…と改めて思わされました。

 

特に印象に残ったのは、「私に探させて!」と父・昌也(加藤雅也)に頼もしげに言った時の

希望で満ち溢れている目からの、

ラストで本音を押し殺し"プロの営業マン"でいようと強がっている時の涙を溜めた目の対比。

どちらも新人らしい初々しさや、自分自身よりもお客さんの気持ちを第一に動くプライドが

伝わってくるんですが、脚本の台詞だけでは通じにくい月下の繊細な心情変化を

目の演技で魅せていっている、グッと来るシーンでした。

 

内容自体は、メインは月下の成長物語でシンプルに展開していきながらも、

物語の核となる部分では、登坂不動産とミネルヴァ不動産の

2大対決の本格化を匂わせてきた…といった所。

今まで言及されていたスパイの正体も発覚し、折り返し地点らしい話に仕上がりに。

タワーマンションが本当に欠陥住宅かどうかを確かめるために、

レーザーで計ったり、床板をバールで剥がしたりなど1項目ずつチェックしていくくだりは、

個人的には、現場検証で無罪を訴えようとする弁護士モノのドラマの趣を感じさせて

ちょっとクスッとしました(笑)

で…最終的に、ミネルヴァ不動産の闇を露わにするだけでなく、

永瀬(山下智久)の言葉に突き動かされて、仕事をする意味を再び見出す

インスペクター・町村(中村靖日)のプロフェッショナルも描く。

正直さに影響を受け、自分もその正直さと対等であろうと決めた結果

悔いのない選択が出来たという描かれ方は初回の頃を思わせ、

晴れやかな気持ちで見る事が出来ました。

 

強いて言うなら、今回のタイトルが「優しい嘘」だったので、

月下の「知ってたよ」はそう解釈したら良いんでしょうけど。

昌也への聞き込み以前に、話の流れがほとんど想像つくタイトルにしてしまった事は

勿体なかったかな?って気はします。

本当にその通りになっちゃいましたからね。

でも、それを差し引いても、今回も安定して面白かったです。

そして、前回から"正直"を武器にすると決心してからか、

嫌がらせのつもりで吹いていた風が不思議と弱まったようにも感じ、

風を拒むのではなくむしろ受け入れ体制でいる永瀬の変化の描写も

芸が細かいなぁと思わされました。

 

…情弱な昌也ならまた騙されそうで、

月下から結局身を引くくらいなら、せめてもの償いとして、

彼女の業績アップに貢献するつもりで彼女から家を買えば

双方幸せになる事も出来たでしょうけど、お互いに大切な人の顔が浮かんだのかもしれませんね。

そんなささやかな思いやりも、人情味があって素敵です。

 

 

 

 

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