TOKYO MER〜走る緊急救命室〜 4話 感想|命を救いたいという想いは同じ
……………お?どうした??
流石にスルー出来ない粗い描写が目立った前回から一転、
今回は今までの中で最も見応えがありましたね。
確かにツッコミどころは相変わらずで、
瓦礫が肩に直撃した千住(要潤)の負傷シーンが
危険な現場を演出するためのアイテムとしか扱われなかったりだとか、
「死んでも落とさない」→いや、死んだらあかんやろ…とか
完璧とは言い難い内容ではあったけれども。
それでもいつもより、目の前の命を救うという強い意志を持って動く医療従事者の姿に
焦点を当てて描こうとする意図は感じられたし、
なんなら、政治絡みのゴタゴタが一切排除された事が
今回の話の見やすさに繋がったのではないかとすら思いました。
そして、今回はいつもと違って、
千住や駒場(橋本さとし)、音羽(賀来賢人)、高輪(仲里依紗)と、
喜多見(鈴木亮平)に感化される様子を
前面に押し出していた展開になっていたのも印象的。
いや、もちろん、それぞれ命を救う職業に就いていますから、
彼に感化されるの関係なしに、自分なりのプライドは持っているんですが…
でも、この展開にした事によって、
ある意味 スーパーヒーロー・喜多見の存在だけで成立しているように見えた本作に
TOKYO MER=チームならではの一体感がプラスされて。
さらに、自分を犠牲にしてまで臓器移植の子供を助けたい小山(高橋ユウ)の想いや、
そんな彼女も救ってあげたい千住の熱意、リスクを負ってでも成功させたい高輪の意志、
喜多見の性格に通ずる “外部=TOKYO MERに所属していない者・直接関わりのない者" の
様々な感情を織り交ぜたお陰で、
職業や分野は違えど、目の前の命を救いたいという点は共通している
「熱きヒーロー(ヒロイン)達の物語」に昇華した、
思わず見ていて心が動かされる仕上がりになっていたのが良かったです。
個人的に何となく曖昧にされていた気がした駒場の車椅子のくだりも、
今回の話に繋げるためにあえて提示しなかったのかもしれませんね。
最初に登場した時点で「車椅子に座っている駒場」を強調した演出になっていたので、
自然と、ああ…この人もきっとトンネル事故と同じような大規模な事故で
失敗した過去があったのか…と、胸中を汲み取る事が出来ました。
もしこれが、本当に計算だったとしたら凄いですね。