俺の家の話 3話 感想|まことの"フリ"した顔とまことの顔

 

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再現能が始まった時にゃあ…びっくりしましたよ。

唐突な劇中劇を放り込むくだりは「流星の絆」のポストイットを思い出してしまいました(笑)

あれは初回からいきなりあんなコミカルな展開になったもんだから

雰囲気が噛み合わないように感じて、

それからあの作品の面白さに気づくまで時間がかかったもんですが、

本作の場合は初回、2話と徐々にクスッとさせられるネタを重ねていって…の今回の劇ですからね。

やっぱり"タイミング"って大事だなぁと。

登場人物が役になりきっているのも相まって、楽しく見られましたよ。

「ぽかりぽかり」には笑いましたw

 

そして、前回に引き続き触れられたさくら(戸田恵梨香)自身のお話。

さくらの幼少期…まぁ、親とのお金関係で悲惨な日々を送っていたのが真実なら

「貸してくれオーラ」を感じ取れてしまうのも理解は出来ますが…

レンタル彼女代として月額3万円をせびる辺り、

作り話なのではないかとちょっと疑っちゃうんですよね。

やっぱり"限りなく黒に近いグレーゾーン"なんじゃないかと。

 

「私の家の話」は嘘かまことか。

半分はまことで、残り半分はオブラートに包んだ嘘かもしれない。

さくらの話を聞いて、本作のテーマが何かが掴めてきましたよ。

“仮面"をつけて本音を隠しながら生きている人々を描きたいのだと。

だから「プロレス」が絡んでくるんだ…と、妙に腑に落ちてしまいました。

 

建前と本音とも言い換えられるお話。

息子に能の才能があると分かって嬉しい反面、

自分は褒められた事ないのに孫が褒められるのは羨ましいという

嫉妬の顔を覗かせる寿一(長瀬智也)と。

「死に方が分からない」とボソリと弱音を漏らす時はマスク姿で、

スーパー世阿弥マシンを褒める時は、当本人の顔が見えない形で

風呂場の壁を挟んで褒めてみせる寿三郎(西田敏行)。

表向きでは"自分"を取り繕ってみせているけど、

実は"何か"で隠していないと自分の気持ちを伝えられなかったり、

気づかれないようにと隠したままでいたり…という

2人の二面性の描写に惹かれます。

 

寿三郎が死ぬ前に本当にやりたい事は恐らく「家族旅行」なんだろうな…というのが

二重線で引かれているのを見て何となく分かるから、それがちょっと切ない。

そして、スーパー世阿弥マシンが息子だというのも恐らく気づいていて。

エンディングノートに大きく書かれた「もう一度、舞台に立つ」に

そのうち「息子と一緒に」が付け加えられる展開が来るんじゃないかなぁと思っています。

親子で立っている所、最終回で見たいな。

 

一見バラバラで密度の濃い内容を羅列させているようで、

最後はきちんとオチをつけて完結させる。

今回の話だけで1本の作品を見ている感覚に陥りました。

じわじわと満足度が上がってきております♪

 

 

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