悪魔の弁護人 御子柴礼司 –贖罪の奏鳴曲– 4話 感想|ベッキーに論破される教官。
私、前回の感想で「2話分で1セット」「前編は前哨戦として見れば良いんだ」
なんて分かったような事書いちゃいましたが、第2章は3話分使うらしいですね(笑)
1時間持たせられる程の内容なのか…はたまた、途中から別の案件に変わるのか…
どちらにせよ、来年に持ち越さず、年内に解決して欲しかったかなぁ。
今回の内容の方は…御子柴(要潤)の過去、稲見(勝野洋)との関係を
ガッツリ描いてきたので、今までよりも更に重みのある話だった気がします。
そう考えるとやっぱり、あの甘い声の主題歌じゃなければ
(見た事ないけど)WOWOWドラマにはぴったりだったんじゃないですかね。
「贖罪の奏鳴曲」を映像化してみせたような少年院時代の回想。
そこまで重要視されないシーンだったものの、
雷也が口の悪い教官に対して暴行した話を聞き
「何もなくいきなりとは変ですね」と返した稲見の姿を見て、
本当に父として少年達を信じてるんだな…
だから御子柴が助けたいと強く思ったんだろうな…という説得力が感じられました。
厳格で徹底した指導、そして、ルームメイトの雷也の死によって
今の彼が出来上がったのがよく伝わりました。
どちらも、自分と向き合うきっかけをくれた人。この上なく意味のある出会いでした。
しかし、稲見さん…謝罪もするな!はちとズレてるような…(汗)
謝っても故人が戻ってくる訳じゃない、その代わり死ぬまで償う権利がある
という想いがあって言ったのは理解出来ますが、
これに関しては、日下部(ベッキー)の言葉「人は間違いを犯したら謝罪をするもの」が
最も的確で最も正論だと思うのです。
稲見の妻・恭子(赤座美代子)がたまたま優しかっただけで、
もっと早くに、そして何年もかけて謝罪をし続ける事で、
ようやく被害者側も考えが変わり始める…というケースの方が多いかもしれないから。
相変わらず執念深い記者、防犯カメラがなさそうなセキュリティ甘々な少年院、
緊急避難で罪を軽くするには無理がある事件、
御子柴の良き理解者になるのが早過ぎな日下部など、色々ツッコミどころはあるんですが…
前回同様に、ベッキーさんにメタ的な台詞を言わせる
チャレンジングな配役、嫌いじゃないです(笑)