死役所 8話 感想|死は平等でも、与えられる運命は不平等。
視聴後のグッタリ感が大きい、辛い辛いお話でした…。
イシ間(でんでん)じゃないけれど、子供が絡む話は
やっぱり見ていていたたまれない気持ちになりますし、
なんでこんなに優しい子が殺されなきゃならないんだ…とも思ってしまいます。
シ村(松岡昌宏)は「どんなに良い子でも悪い子でも死は平等に訪れる」と
言っていましたが、今回の凛(佐々木みゆ)の件も含めて
一人一人に与えられる運命は決して平等ではないですよね。
子供は親を選べない。そして、まだ自分でいろんな事を判断して動ける年齢ではないから、
母親を信頼してしまいがち…
珍しく後日談を見せてきましたが、母親に全く反省の気持ちが感じられないのがまた辛い。
優しく接する過去はあったから、シングルマザーになって数ヶ月したら
育児に疲れ果ててしまったんだろうな…とも考えられるんですが、
だからと言って子供を死に追いやって良い訳ではないので、ちっとも同情は出来ません。
DVのケースと一緒で、一度優しい姿を知ってしまったら
いつか再び以前の姿に戻ってくれると良いな…とどこかで期待してしまうのが人間で、
子供なら尚更その想いは強いんですよね。
ああ、なんで最初っから嫌な態度をとらなかったのか。
そうしたら凛の死は早く訪れなかったかもしれないのに。
前回でイシ間の過去を描いてからの今回…という流れも良く、
シ村のアドバイスを受けて凛のそばにいてあげようとする彼の動きに
より温かみが感じられた気がします。
「またあの頃の生活に戻りたい」と訴えかけているような、
本の朗読シーンと 母親が男性と二人でいるシーンを交互に見せる
演出も印象的でした。
一方で、死役所の職員に任期満了がある事を知らなかった様子のシ村さん。
恐らく真犯人を突き止めたいから総合案内係をやっているのかもしれませんが、
次回はいよいよそんな彼の過去が描かれるようですね。
いつにもなく怒りの感情を見せる予告での姿…
職員同士のハヤシ(清原翔)とイシ間の回でも心を抉られたから、
とんでもない真相が待っているんだろうなぁ。でも…早く見たい。楽しみ。