ミス・ジコチョー〜天才・天ノ教授の調査ファイル〜 1話 感想|失敗は成功のもと。サバっとした作りが良い!
OP映像がテレ朝っぽかったり、変わり者で「それ面白い」と事件に興味を示す
主人公と彼女に振り回される部下の構図は「ガリレオ」、
大規模な実験 を彷彿とさせたりと、
中盤までは色んな作品の既視感が漂ってちょっと困惑しましたが…
最終的には、面白く視聴出来ました。
しかしまぁ、「私、失敗しちゃった」と言わせる脚本、
中々攻めてましたな(笑)
曲者だけど品のある佇まいとか、愛嬌もある所とか、
そして黒縁メガネが似合う美しさとか…この主人公は松雪泰子さんにはピッタリだな、
とも感じさせてくれるキャラクター造形だったと思います。
(また離婚した過去を持つ役なのかというのは置いといてw)
↑本作の場合は過去が過去なので、これはあんまり強く言えませんが…初回なので。
他の部分に関しては、まだ研究室の面々が上手く活かされてないのかなと思いもしましたが。
ガリレオっぽくてもぶっ飛んでいた実験方法は見てて楽しかったですし、
失敗を責めるのではなく、逆に長台詞で同情して泣かせるでもなく、
あくまでも「失敗は未来の成功につながる」だから前向きに受け止めようとした
爽やかな解決シーンで締めくくったのには好感が持てました。
コンセプト自体が斬新で、その時点で期待度も高かった作品でしたが、
フィクションに仕立てても現代の社会問題や過去の大災害・大事件を
改めて考え直すきっかけをさり気なくくれる作りは、流石のNHKといった所。
この手のドラマを作らせたら、最早右に出るものがいないですね。
…事件が原因でカレーが暫く提供中止になるどこぞの学校も、
カレーを出さなくするんじゃなくて
教師の体制と指導法を見直す事が大事なのにさ…←おっとw
やっぱり枠被りはキツイですよ。これこそ、色んな世代の人が見るべきだと思います。
「あの頃に戻りたい」とする大事件が起きた3つの日付のメモ。
だからタイムマシーンか…とリンクさせる結末の持って行き方にもゾクッとさせられました。
社会派でもありつつ、コミカルに富んだ言葉遊びもありつつ。
次回も楽しみです。