リカ 1話 感想|28歳には見えない主人公と、ノーセキュリティ病院。
高岡早紀さんは、確かにお美しい女優さんよ?
品のある雰囲気をまとってらっしゃる方よ?
でも…どう見ても28歳には見えない(笑)
アザがどうとかこうとか以前に、
年齢詐称してるんじゃないかとまず疑わない病院…なんか変(笑)
という印象から始まった初回でした。
本枠のホラーサスペンス系では今まで「限界団地」「絶対正義」を見てきましたが、
それらのキャラクターとは違って、リカ(高岡早紀)は頭を使うというよりは
感情で動くタイプのようですね。そして、狙った獲物には直接手を下す。
途中で患者・熊沢の病室にいた所を小山内(池谷のぶえ)に見られるシーンがあり、
タバコで火災が起こっている間に熊沢が亡くなった…という流れの時点で
普通の病院だったら防犯カメラなどで犯人として特定され、
クビ&出禁になってしまいそうなもんですが。
防犯カメラがある感じもしなければ、火災の時に病院が無人になる対処をしたので、
まぁ…リカに食い尽くされるのは時間の問題かな、とある意味納得してしまいました(笑)
リアリティがどうのこうのより、
彼女の奇妙な動きを楽しんで見た方が良いのでしょうね。
先程「感情で動く」と書きましたが、リカが終盤でいつにもなく
涙で訴えるシーンは気になりました。
あれは演技なのか?それとも、自身が同じ経験を味わった過去を持つ事からの同情心か…?
回想で大矢(小池徹平)が「副院長の大矢」と名乗っただけで近づいたくらいなので、
なぜそこまでして愛を乞うのか…は今後、
リカの家族関係や当時置かれていた環境描写によって、真相が分かるのかもしれません。
とすると、最終的には徹底してホラーな作りにはせず
「怖い人が実は良い人だった」と視聴者に共感させる展開に
なりそうな気もしないではないですが、
とりあえず今は、ヒヨらないと良いなぁと願うばかりです。
肝心の「ホラーサスペンスな世界観」に関しては、薄暗い映像と劇伴は◎でしたが、
予告で感じたゾッとした怖さにはまだまだ届かず、序の口…という印象でした。
本作はリカの目と顔のアップの演出が多いので、
そこを中心にもっと高岡早紀さんの潜在的な恐ろしさが滲み出せたらな、と思います。