FLY! BOYS, FLY! 僕たち、CAはじめました 感想|ジェットスターへの熱い風評被害。
特別協力:Jetstarって書いてあったけど…
これ、自社の宣伝になったん?
私的には、新人パイロットやキャビンクルーがどんなに訓練をして頑張った所で、
乗客にロクな人がいなければその努力はパーになる、みたいな
教訓のようなドラマに映ったんですけど…(苦笑)
少なからず、これを見て格安飛行機に乗ってみたい!って人はほぼ出てこないでしょうし、
逆に飛行機に乗るのが怖いイメージがより広まっちゃったでしょうね。
良いのか?それで。
で、永瀬廉くんを始めとした未来有望な若手俳優(女優)が揃うキャストからして、
新人がそれぞれに頑張っていく群像劇テイストになるし、
初日に主人公が遅刻してくるとか機内ハプニングとか
ベタな要素をいっぱい見る事にもなるんだろうな〜と思ってはいたんですけども…
内容もまぁ〜予想通り「一昔前に見た!」が多くて。
千空(永瀬廉)たちを煽ってくる女性3人組は「ショムニ」を思い出しちゃったし。
高山(黒島結菜)が良い人風に見せかけて上司に通報して
二人が「ええ〜っ」って驚く時のカメラのドーン!感ある引き方も
最近のドラマでは見ない手法過ぎて笑っちゃいましたw
曲がり角でぶつかって運命の出会い…主人公には当たりの厳しい上司(でも甘い)…
目に触れるもの何から何までベタで逆に清々しい。
しかし、若手の出世作にしようとしてキャストに力を入れたのが原因なのか、
LCCの大人側(先輩・上司)のキャストが真飛聖さんと大倉孝二さんしか
いなかったのが不自然だと感じてしまうのもあって。
機内に新人4人が揃って、先輩が1人しかいないなんてあり得ない…
もう少し中堅かベテランどころを押さえれば良いのになぁと思いました。
構成自体も、群像劇とはいえ、後半は高山に関するエピソードが重点的に描かれたお陰で
主人公は誰?何を一番に描きたいの?などと話が霞むし。
成長を描くには2時間では駆け足過ぎるほどの展開で、
個人的には残念さが漂うSPではありましたが…
まぁ…ベタな要素に関しては、
私が「アテンションプリーズ」とか映画の「ハッピーフライト」を見てきたように、
「航空ドラマとの出会いは誰もが通る道」ではないけれど
今の世代に向けられた作品だったと思えば良いでしょうかね。
そして、今の世代がいつか歳を取り、また同じジャンルのドラマが出てきた時に
ベタだな〜…前に見た事あるな〜とツッコみながら見る。
そうやって時代は回って行くのだ…って事で(笑)