日曜の夜ぐらいは… 6話 感想|とにかく順調!順調すぎてやっぱり怖い。
今回は本編よりかは…会話や言葉から
若葉(生見愛瑠)と富士子(宮本信子)の根強い"親子"の形が垣間見えた所が、
一番印象に残る回だったかなぁと思います。
正式には祖母と孫ではあるものの、似てるな〜と感じる時が多々あるんですよね。
例えば、序盤辺りでサチ(清野菜名)や翔子(岸井ゆきの)に思っている事を
言語化してくれた感謝を伝えられるシーンがあったように、
若葉には、仮にふと思ったとしても、
それを認めるのが、口に出すのが恥ずかしいからつい避けてしまいがちな本音を、
遠慮せずかつ柔らかく包み込んで相手に届ける能力に長けている。
富士子も同じで、「役に立ちたいから邦子ちゃんを利用してしまっている」
旨の言葉なんて人前で中々言えません…。
プライドが先行して、自分の弱さやズルさをなるべく隠そうとするのが
人間の心理ではありますからね。
こうやって本音を伝える2人のシーンを各々用意する事で、
率直な気持ちを常に尊重する富士子の生き方が、今の若葉を作り上げたんだろう…という
画面上では表立って描かれない深い関係性を浮かび上がらせているような気がしました。
また、学校の詩の宿題にまつわるエピソードにもほっこり。
担任が低評価にしたのは…マジレスすると、
実際にサービス残業もあって心が疲弊している所で
図星を突かれた気分になってしまったのと、子供がそんな現実的な思考を持って欲しくない…
って理由から来ているんでしょうけれど(汗)
まぁでもやっぱり、長年育てて来ている訳ですから、
なんでこの詩の良さが分からないんだ!って怒りたくなる富士子の感情も頷けはするんですね。
この「自分の詩を肯定してくれた」思い出話のお陰で、
若葉には何があってもそばにいてくれる人がいて、
それが自分にとっての"支え"になり"救い"になっていたのだというのも分かって。
先ほど書いた事も含めて、本作の人物同士のやりとりを通して生まれる余白が
今回の個人的な余韻に繋がったのではないか?と思いました。
で、本編に関しては、もう「順調」の2文字ですね。
前回に引き続き、その順調さが逆に怖く感じるのは、
前半で胸糞展開が描かれたが故の後遺症なんだろうな…と(笑)
カフェ開発プロジェクトに関わる以上、
契約書を取り交わす様子が全く見られないのが不安ではありますけど、
とりあえずは…賢太(川村壱馬)の次回予告の前後も知れて一安心かな。
そうなってくると、今回は回想以外一切出番のなかった
まどか(矢田亜希子)と博嗣(尾美としのり)の動向が気になる所で。←毎回名前出してますねw
ここら辺、本当にどうやって解決させるつもりなんでしょうねぇ。
3人(+2人)にはこのまま幸せな道を進んで欲しいと願いつつも、
際どい悪役を登場させたのなら、変に同情心を持たせず、なぁなぁにまとめずに
きちんとカタをつけて欲しい気持ちも同時にあって、複雑ではあるんですよね…(汗)