着飾る恋には理由があって 3話 感想|"悩めるもの"が多過ぎるキャンプ旅
「そう言うのは信じる」「せっかく来たんだから」「デジタルデトックス」
そう…今回のキーワードは恐らくデジタルデトックスで、
たまには"いつもの日常"を忘れて自分らしさを開花させよう…がテーマだったと思うのですが、
要素を盛り込み過ぎたために、
結果的にこれも、何をメインで描きたかったのかが薄まってしまった気がしました。
もちろん、メインが、シェアハウスの住人達と交流する形で描かれる
羽瀬(中村アン)の成長物語だというのは何となく分かってはいますが、
真柴(川口春奈)の"悩めるもの"が
シェアハウスの「仲が深まっていく」醍醐味をかき乱してしまっているんです。
仕事、恋愛、葉山(向井理)の事…で、羽瀬の事。
これら、キャンプ旅の最中に全部悩んでいる事です。とにかく多いんですよね。
どこかわだかまりが残ったままの状態にするくだりは
別に今回でなくても描けた内容だと思いますし。
大体、「SNSゾンビ」と呼ぶほど、四六時中暇さえあればスマホを触る真柴を気にしているのに、
最初に久しぶりのオフである事を投稿して、そこから流れるように仕事の電話に応対して、
有給中でもスマホをずっと握って仕事に取り憑かれているのを察した時点で、
「今日はそういうの休み!」などと言ってスマホを取り上げなかった
駿(横浜流星)の描き方に少し違和感。
既にここでLINEの通知を切る場面・展開に変えてもアリでしたね。
強制的に仕事をシャットダウンさせる事で、今日はありのままの自分でいよう、
自然体で周りに接しようと決意する真柴だけれども、
逆にそれが羽瀬を傷つける形になってしまって、
ありのままの自分に自信が持てなくなって落ち込んでいる時に
あの露天風呂に連れて行くシーンへと結びつける展開にしても良かったんじゃないでしょうか。
ベタなりにメインの部分を興味深く見られているからこそ、
今回のはちょっと勿体なく感じてしまいました。
あまりあちこちに飛ばない方が、本作の面白味が出てくると思います。