浦安鉄筋家族 12話(最終回) 感想|EDもプロレスラーも…怒涛の伏線回収祭り!
はぁ…やられましたわ。
話の流れに関係なく晴郎(本多力)がビンタされる、
おもちゃ感満載のミニチュア劇、役者さんが普通に笑ってしまったシーンをカットしない…
全て「なんでもアリなコメディ」という作風が
今までの数々の違和感をスルーさせてたんですよね。
7話のエラーコインのネタが大鉄(佐藤二朗)の謎を明かすためにあったのも妙に納得。
さらには6話で「旅行に連れて行ってやるからな」と発言していたのには震えました。
ED映像まで全部伏線。怒涛の伏線回収祭り。
良い意味でバカバカしくて笑えるドラマだと思っていただけに、
まさかこんなにも練られた脚本になっていたとは…という意外性もプラスされて、
最終的には満足度が高い状態で見終える事となった作品でした。
ああ、録画を消さなきゃ良かったなぁ(笑)
元々想定していた構成だったにしても、
過去に収録した映像と新録映像を組み合わせて放送した点では
今の状況に相応しい制作方法として理にかなっていたと思いますし、
逆に撮影中止&家の取り壊しというハプニングがあったお陰で
「半年はなげぇ…」なんてメタな台詞も追加され、面白味も増しました。
今考えれば、放送再開されてからの話の方が微妙に感じる作品も多い中、
本作に関しては「普通に3ヶ月放送されてたらどうなっていたんだろうなぁ」と
ネガティブな方向に考えることは一切なかった。
むしろ、半年間放送した方が出来が良かったかもしれない。
Twitterで佐藤二朗さんが「忘れ得ぬ作品となった」と呟かれていたのも頷けますし、
逆境をネタにしてまで、予定通りの話数で届けてくれてありがとうと言いたいです。
宇宙船とぶつかってサンタモニカへタクシーが飛んでしまうといったチープな展開と、
大沢木家の行動の裏にはいつも「家族が大好き」「我が家が大好き」という想いが
込められていた"ほっこり話"の、本来だったら噛み合わない2つの特徴を融合させて、
見終わった後には不思議と余韻を残していたのも本作の魅力の1つ。
原作ファンにはどう映ったかは分かりませんが、
漫画ではフィクションとして描かれる芸能人が実際に本人役としてゲスト出演されたりと、
実写化だからこその良さも活かせた作品だったのではないかと思います。
実は本作の感想は初回だけで終えるつもりでしたし、微妙…?とも思っていたのですが、
気づけば世界観やキャラクターに愛着が湧くほど好きになっていってました。
「続くかも」じゃなくて、是非「続いて欲しい」です!
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