半沢直樹(2020) 3話 感想|大和田不足は次回で補いましょ。

 

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堺雅人さんが「ぴったんこカンカン」で

初回放送延期決定前の本作の撮影は2話途中までだったと仰られていたので、

今回が実質、撮影再開後の最新作。

でも、その情報を忘れるくらい通常通りの仕上がり。

いきなり奇声を上げるし、顔と顔の距離は相変わらず近過ぎるし…で、

やはり飛沫感染とは程遠い世界にいるようですw

 

目の前でフォルダを削除するくだりは犯罪行為に近いでしょうし、

仕事をサボってまるで劇場鑑賞みたいに大勢で見守る所とかも

ツッコミどころ満載なんですけど、何故か普通に楽しく見られる魅力があります。

あ!でも…黒崎(片岡愛之助)が7年前にもやっていたあの必殺技は

もうやめた方が良いと思うけれども(苦笑)

7年前は受けたかもしれませんけど、今はセクハラパワハラに敏感な世の中なので…

時には時代に合わせるのも大事なんす。同性なら良いって事もないし。

2回やらせるのも「これが面白いんだろ?」感があってあざとかったですしね。

 

しかし、本作は勧善懲悪の元祖だと思いながら見ている分、

落として、上げて、また落として…なんて視聴者を翻弄させる展開のメリハリのつけ方は

流石の安定感があります。

「誰が味方で誰が敵か」という簡単そうで実は難しい相関関係の見せ方を

カメラワークの切り替えで補えている所も凄い。

モニター上に映し出される結果をみんなでドキドキしながら待つシーンは

池井戸潤作品の定番演出ですねぇ。

 

歌舞伎枠が増えて確かに顔芸要素が濃くなったんですけど、

堺雅人さんと賀来賢人さんでバランスが取れている所も良い。

賀来さんは終始スマートで落ち着きがある。

堺さんは歌舞伎枠同様にメラメラと燃えたぎる熱い一面も見せるんですが、

その根底に"柔和さ"が備わっているのが伝わる演技なので、暑苦しさを感じさせません。

ソフトな声も効いているのかも。

 

最初は脚本家が変わって少々不安でしたが、

キャストも揃っているし、今後も安泰でしょう。

次回はクライマックスとの事で、また二部構成になるのかな?

大和田(香川照之)不足だった分来週には期待していますが、

多分、調子に乗り過ぎて墓穴を掘る展開だと予想します(笑)